【ハイキュー!!】面倒くさがり女子と愉快な仲間達【短編集】

２話 ページ32

ガチャ

『あ…』
夏樹「A…お前まだここにいたのかよ…」
『だるいんだもん…』
夏樹「ったく…」

ヒョイっと抱えられて２階に強制連行

『てか、なんできたのじゃ』
夏樹「はぁ？お前風邪ひいてるだろ？」
『なんとかは風邪ひかないんだぜ』
夏樹「自分で言うな馬鹿」

余計な心配かけたくないので
いつも通りに振る舞おうと笑顔を作るとデコピンくらいました

『いってぇ…』
夏樹「…俺達の前で無理すんなよ」
『…えぇ…』
夏樹「お前が無理してくことぐらい分かるんだよ馬鹿」
『…』
夏樹「何年俺らが幼馴染やってると思ってんだよ」
『…うん』

やべぇ、今日は涙腺が仕事してくれない
ボロボロ涙零れてくるよ

ポン

夏樹「だから、無理すんじゃねぇぞ」
『あい…』

幼馴染兄妹には敵いませんでした

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〜夏樹side〜

部活帰り

春から電話がかかってきた

春「お、お兄ちゃん！！」
夏樹「どうした」

やけに焦った声だった

春「あのね、Aが風邪ひいてる！！」
夏樹「…Aは？」
春「家だと思う、倒れてないかな…大丈夫かな…泣いてないかな…」

その言葉で大体を察する
大方、心配した春がちょっと強く言いすぎたんだろう
いつものことだ

夏樹「あー…」

泣いてるだろうな

春「泣いてるよね、どうしよう、強く言いすぎちゃった…あぁ…」
夏樹「…とりあえず、俺が行くから」
春「うん、ありがと…」
夏樹「なんでお前が泣いてるんだよ…」
春「だってAがぁ…」

そんな風に泣くならもっと素直に心配すればいいのに
なんで俺の周りには変なところで素直じゃないやつが多いんだろうか

…

まぁ、俺もだけど…

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