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これから沢山見に行こう ページ27

数時間後

片付け等を終えた万里達は

今日の公演が上手くいったという記念に、寮で打ち上げをすることになった

そこに万里は、Aを誘った

少しの間、仲間達とわいわいしていたAだったが

万里に呼ばれ

中庭の方に二人で椅子に座って話すことにした

「それにしてもよA…」

「なに?」

ちゃんと目を合わせてくれるAに、嬉しい気持ちになりながらも

万里はAをじっとりと睨んだ


「一昨日帰ってきてたんなら…言ってくれてもいんじゃねぇの?

迎えもなんもしてねぇし…」

「あー…あはは!それはごめんね

一昨日帰ってくる時に、万里君に連絡しようと思ったんだけど、やっぱり普通じゃつまんないし

どうしようかなって思ってたら、そういえば数日前くらいからあっちにいる時にいづみさんにね、秋組の公演があるから良かったらってチケット送られてきてたの

だから、見に行くついでに万里君にサプライズしようかなって思ったの!」

成功だねと、くすくす笑うAに

恨む気持ちは元々なかったが、ちょっとしたいづみへの嫉妬心的なものがすっと消えてしまった

「…目、無事治ったんだな

ちゃんとした直筆の手紙でも知ってたけど」

万里はそっとAの頬に手を当てて

目をしっかりと見つめる

「うん、バッチリ治ったよ」

「まだ書きなれないヘッタクソな字の手紙送ってくれたもんな」

「うぐぅ!その事は言わないでクダサイ…」

「ははっ!ちょっと仕返し?」

「もー…

…万里君、私ね、目が見えるようになって今日初めてやっと万里君達の演技を目でも観れるようになってね

すっっごい、幸せ…こんなに嬉しいことはないよ

勿論万里君の、格好いい顔が見れた事も」

「ん、俺も…Aとまた会えてすげぇ嬉しい

…これから、色んな所一緒に行って、色んな景色見よう、A」

「…うん」

初めは何も見えなかった

見えなくても、いいと思ってた

でも、そんな自分の元に現れた

光が、見たい、と

思えて、こんな気持ち初めてで

そんな光の彼と、これから色んな景色をみて

たくさんの思い出を、目に焼き付けたい

「万里君」

「ん?」


「ーーー大好き!!!」



ーー

これにて、万里君とAちゃんのお話は終わりです

ここまで読んで下さった皆さん、ありがとうございました!!

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←サプライズ?



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紅葉-くれは- - めっちゃいい話しだった…(;д;) (2018年3月25日 0時) (レス) id: 42f83da7c4 (このIDを非表示/違反報告)
ますみすみ(プロフ) - 一言いいですか...。最高でした!!! (2018年3月24日 23時) (レス) id: 43e6e1321d (このIDを非表示/違反報告)
ハナ - 続き気になります!更新頑張ってください♪ (2017年5月25日 18時) (レス) id: 00707a52c1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:お嬢(眼鏡野郎) | 作成日時:2017年5月23日 19時

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