妻、素直になる ページ9
昔、オールマイトとの出会い話を話し終えて、Aはキラキラとした目で見てくる緑谷に笑いかけた
「んはは、な？そないにロマンチックちゃうかったやろ？」
Aの言葉に、緑谷は大きく首を振った
「そそそそんな！なんか…すごいです言葉にできないけど…！素敵な出会いですね！それにしてもオールマイトも凄いです！大声で告白なんて！」
「ほんまびっくりしたわー、そんで今はそんな人の妻になっとるなんてな！逆におもろいわ」
「HAHAHA！あのままAと別れてしまったらもう会えないと思ったからね！私も必死だったのさ！」
そんな談笑をしばし楽しんでいた三人だが、高校生の子供をそんな遅くまで引き止めていたらだめだということで、今日は解散にした
「ホンマにええの？家まで送るで」
「いいえ！ランニングして帰りたいので大丈夫ですありがとうございます！」
「なはは、努力家やねー、頑張れ！」
「はい！今日はありがとうございました！Aさんも今日はゆっくり休んでください！明日は休校らしいので！」
「うん、ありがとな！あんな事件の後に家の亭主が直ぐ家連れてきてもーて」
「全然！楽しかったです！じゃあまた明後日！」
緑谷は律儀にお辞儀をして帰っていった
Aは、緑谷が出ていった玄関を見つめながら、オールマイトに寄りかかった
「…ええ子やね」「あぁ」
「脇腹大丈夫なん？」「リカバリーガールのお陰でね」
「ご飯食べたん？」「実はまだ…A、作ってくれるかい？」
「うん…俊典」「うん？」
玄関から引き返し！リビングへと戻ろうとするオールマイトを呼び止めて、Aはそのガリガリの細い腰に抱きついた
「どうしたのA」
「…心臓の音がする」「生きてるからね」
Aはオールマイトが怪我を負った時、いつも胸に耳を当てて心臓の音を聞く
曰く『確認』らしい
「アタシは今でもプロヒーローは好きやない」
「うん、分かってるよ」
「でも、オールマイトのお陰で何か、まだ前よりは好きや」
「それは良かったよ」
「…人としての、男としてのオールマイト…俊典はもっと好きや」
「HAHA、何どうしたの？今日は素直さんだね」
「…別に！！さぁ愛する誰かさんのためにご飯作ったろかな」
「うん、楽しみだな！」
そうして、夫婦はリビングへと入っていった
次回！夫婦の休日
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 456人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
南風 - 妻、ヤル気出すの１３号が３号になってます！更新頑張って下さい！ (2019年4月12日 7時) (
レス) id: 1c94acc086 (このIDを非表示/違反報告)
にゃっち☆(プロフ) - 初めまして！よく読ませてもらっています(*^^*)とても面白かったです！続編来て欲しいです！(*´ω｀*) (2018年6月15日 0時) (レス) id: dfa09d1e50 (このIDを非表示/違反報告)
お嬢（眼鏡野郎）(プロフ) - 不知火さん» リクエストありがとうございます！！これはあれですかね…！？オールマイトが夢主の才能に嫉妬的な奴で大丈夫ですか…！！？ (2018年5月12日 22時) (レス) id: 2ee905c803 (このIDを非表示/違反報告)
不知火 - 遅すぎると思いますがリクエストで「オールマイトが夢主さんに嫉妬してしまう(激甘でも甘でもいい)」感じお願いします！！ (2018年5月6日 23時) (レス) id: bc5da2810a (このIDを非表示/違反報告)
No.ゼロ(プロフ) - リクエスト読みました！ありがとうございます。オールマイト、優しい…！！ (2016年12月2日 21時) (レス) id: 0ab8e72630 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：眼鏡野郎 | 作成日時：2016年6月17日 9時
