ヲタクから成り上がった女 (ページ7)

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あれから数十分後に南果は無事到着したらしい。私は無事じゃないのに、、、

「A！！お待たせ！ごめんね遅れて！！」

なんとまぁ悪気のなさそうな謝罪、、、まぁ仕事だからしょうがないんだけどさ……いやそんなことより

『あの南果さん、これどうしましょう。』

先程田中樹くんに貰った電話番号の紙を見せながら聞くと

「なに？！電話番号ゲットしたの？！すごいじゃん！！！え、電話した？？した？？」

なんでこいつは貰った私より興奮してんの、、？

『いやしてない。南果来たら電話してって言われただけ…てか推しの電話番号だぞ！！出来るわけねぇだろ！！』

うん、私が普通だよな、、？
推しから直接貰ったとしてもそんなすぐ電話できないよな、、？
むしろ幻想だって思うよな、、？
今更だけど現実に戻ってきた気がする、、、

「ねえA、これが最初で最後のチャンスなんじゃない？きっとこの先これ以上のチャンスないと思うよ」

『そうだよね…でもこれでいいのかなとか柄にもなく考えちゃってんだよなぁ…』

「そんなん考えてちゃ樹くんと付き合えないよ？結婚できないよ？ほかの女に取られるよ？」

『無理。それは絶対に無理！！よし！！私、Aはこのチャンス絶対に逃しません！！！！』

「こいつ単純かよ…(小声)」
「まぁ、それでこそAだ！！！！！その意気で電話してやれ！！！！！」

南果がなんかボソッと悪口言ったの聞こえた気がするけどそんなの関係ないね！！！！！
なんとしてもこのチャンス掴んで樹くんと最高の家庭築くんだ！！！！！！
よし！！！Aちゃん頑張りますっ！！！！！

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