ヲタクから成り上がった女

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そしてまた家の前でタクシー拾ってお店の住所伝えて樹くんと待ち合わせしてるお店の近くに来ました！！









推しとご飯食べれるのは夢だと思ってたからすごく実感無いけど大丈夫かこれ、、









何より、樹くんのヲタクに刺されないかが心配だ、、秘密にすればいい話だけどこーゆーのどこから漏れるかわかんないから不安なんだよなあ









『とうとう来ちゃったよ…』









なんてお店まで歩きながらボヤく私。









「何浮かない顔してんの！これから大好きな人に会えるんだからさ〜、笑顔笑顔！！」









なんて能天気な事言ってられる南果。
何も噛み合ってない私たちなのになんで友達で居られんだろう？？









でもこんなこと言っててもここまで来ちゃったし、しょうがないよね。私 A A はなんとか頑張ります！！









心の中で意気込んでたらいつの間にか着いてた待ち合わせのちょっと洒落た居酒屋のお店。









あ、そう言えばお店の場所しか教えて貰ってない。
予約だとしたら名前なんて言えばいい？
うわぁなんで聞いとかなかったんだろう、、、









『ねぇ南果。予約してる名前聞くの忘れてた…』









「はぁ？？それじゃ入っていけないじゃん！！着いたって電話してみたら？？」









だよねそうなるよね。やっぱ連絡するよね。(当たり前)









『はい…連絡します…』









南果は芸能人だから気軽に考えてるけど私一般人だし、なんなら推しにナンパされて知った電話番号だよ？！
推しに電話かけるのどれだけ緊張するかわかって欲しいわほんとに…









とか言いながらも電話しなきゃいつまで経ってもお店に入れないのでとにかく電話します…









『あ、もしもし。A A ですけど…』









「もしもし、どうかした？なんかあった？」









『あ、いや、今お店の前に着いたんですけど、予約ってしてますか？』









「してるよ！あれ、名前教えてなかった？」









『お店の場所しか教えて貰ってないです(^^;』









「うわ、まじか！ごめんね、じゃあ俺が今からそっちに行くからそこで待ってて！」









『え！大丈夫ですか？？』









「大丈夫大丈夫！じゃあ待っててね！」









そう言って一方的に切られた電話…
ナンパされた時から思ってたけどチャラいし軽いし凄く見た目通りすぎる…
さすが私の推し…(^^;









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