05 初めてのキャス ページ5
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初めて煙草を吸ったのは、いつだっけ。
去年のいつ頃か。
“あの人” に誘われて、気分転換にとご飯に行った。
あの人とは、前に派遣先で行ってた会社の同僚。
嫌われて、無能だと言われていた私に、唯一話しかけてきてくれてた関西弁の彼。
今でも、なんで話しかけてくださったのかは分からない。
けど、そこそこ仲の良くなった彼は女の子癖が悪くて、始めはそれが私に回ってきたのかと思っていたが、それは違って単なる同情だった。
でも、それでも私はそんな彼の同情に縋っていた。
彼はおもむろに煙草を出して吸い始める。
煙草というものをちゃんと見たことのなかった私はまじまじと彼の吸う姿を見ていた。
「なに、吸ったことないん？」
『うん。』
「吸ってみる？」
『……死なない？』
「ぷっ、死ぬと思っとん？俺生きとーやん」
『えっ。』
おい、と頭をたたかれながらも一本渡される。
彼によるとキャスター、と呼ばれる煙草らしい。
初心者にもおすすめということで、興味本位で吸ってみることに。
おそるおそる、ゆっくりと吸うと、煙が口から体内に入っていく。
『……っげほっ、げほっげほっ、』
なんだ、これ、
「あははは、子供なAちゃんにはまだ早かったか？」
『……____』
「ん？」
これ、思ってたより、
『あまい。』
バニラの香りがした。
「え、」
『煙草ってもっと苦いと思ってた。みんなこんなもんなの？』
「そりゃたしかにキャスは甘い方やけども…」
そんな、そんな、みんなこんなに甘いのならば、私の煙草のイメージが壊れてしまう。
『……煙草は、煙草は、大人の辛さとか苦しさをまぎれさせるために苦いんでしょ。こんなんじゃ、紛れないよ、』
私は、ぽつりと呟いた。
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どーも田那です
最近無能系が流行っているようで、その波に乗ろうと考えてみたものの、パクりになるのが怖かったために現パロ設定にしたら中々メンバーさんが出てこないという状況になっております。
そして、本作品には喫煙の描写がございますが、作者は未成年のため喫煙はしておりませんのでイメージです。
おじいちゃんがショッピ愛好家なのでいろいろ聞きました。
長々と書きましたが、短くする(予定)なのでどうか最後までお付き合いお願い致します。
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田那(プロフ) - すみれいんさん» すみれいんさんありがとうございます…！めちゃめちゃ励みになります！ほんま感謝しかありません。がんばります！ (2020年5月24日 12時) (
レス) id: f75390a3fa (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - ゆっくりでも大丈夫ですよ！都合もありますし、筆が進まないこともありますでしょうし…。読み返しもできます！なので無理のないよう、自分を追い込まないよう頑張ってください！ (2020年5月24日 6時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
田那(プロフ) - くうさん» くーちゃんありがとう。遅くなってごめん！そう言ってもらえるととても有り難い…！頑張るね！ (2019年8月5日 22時) (レス) id: 93fd3d14e4 (このIDを非表示/違反報告)
田那(プロフ) - ヨシフさんコメントありがとうございます。返信遅れてしまいすみません。とても嬉しいです！頑張ります！ (2019年8月5日 22時) (レス) id: 93fd3d14e4 (このIDを非表示/違反報告)
くう(プロフ) - ﾝﾝﾝﾝすき……自分のペースでええからね……浮かんでこーへん時ってあるよね……また待ってる……… (2019年5月8日 23時) (レス) id: 295f716bc6 (このIDを非表示/違反報告)
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