28 お開き ページ28
side Shp
その後も会話を聞き続けたが、これといって特徴的な話は無く世間話ばっか。
元から仲が良かったわけやないからそらそうや。
ゾムさんも段々飽きてきたみたいで、これ以上は何もないだろうと目の前に広げられている大量の食べ物を口にし始めた。
その隙にそっとスマホを開いてラインを送る。
喋ると隣に声が筒抜けなので俺らは黙々と食べ進めた。
「そろそろお開きにしよっか。」
『そうだね。誘ってくれてありがとう。』
西尾さんの言葉で女子会は終了。
2人とも店を出て行った。
「はぁー、やっと終わった。あんな世間話で終わるとか思わへんかったわ。女の世界も大変やな。」
小馬鹿にしたように笑ったゾムさんが次に口にする言葉は、何となく予想できた。
「なあなあ、お前好かれとるみたいやけど、どーなん？」
案の定思いっきし楽しそうな顔で聞いてくるゾムさん。
いじられるのはごめんや。だからといって逃げれるわけでもない。
仕方なく説明をした。
「ただの同僚で勝手に好かれてるだけ、なぁ。まあショッピ君のことやからほんまになんとも思ってへんのやろな。つまらんけど。」
はーぁ、とわざとらしくため息をついた後も、2人とも可愛い子なんか、など2人の質問を浴びせてくる。
その手の質問が苦手なことを知ってるはずやのにとんだイジメや。
ほんとに、この人は自分が楽しいと思ったことにしか興味が向かへんから困る…
避けられようのない横の声を無視して、催促のラインを送った。
ーーーーーーーーーーーーーー
side A
1時間ほどグダグダ会話を続け、お開きの時間になった。
特に印象に残る話はなかったけど、強いて言えばショッピ君と呼ばれる彼が好きだと堂々と言ったことくらいかな。
「あーあっという間だった！なんか世間話しかしてなかった様な気もするんだけどねー」
ふふっと笑う西尾さんは、やっぱり可愛い。私なんかの作り笑いとは全く違う。
帰ろう、と駅に向かって歩き始めたとき、
「あれ、おねーさんたち暇そうじゃーん、今から一緒に飲もーぜぇ！」
見るからにお互いの知り合いでは無さそうな人に話しかけられた。
しかもその人の腕は、西尾さんの肩に掛けられている。
おー、2人とも可愛いなぁ、とまた別の声が。
どうやらこの人の知人のようで、その腕は私の肩に掛けられる。
この時初めて、他人に触れられる事の不快さを知った。
私たちは、所謂 “ナンパ” というものに引っかかってしまった。
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田那(プロフ) - すみれいんさん» すみれいんさんありがとうございます…！めちゃめちゃ励みになります！ほんま感謝しかありません。がんばります！ (2020年5月24日 12時) (
レス) id: f75390a3fa (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - ゆっくりでも大丈夫ですよ！都合もありますし、筆が進まないこともありますでしょうし…。読み返しもできます！なので無理のないよう、自分を追い込まないよう頑張ってください！ (2020年5月24日 6時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
田那(プロフ) - くうさん» くーちゃんありがとう。遅くなってごめん！そう言ってもらえるととても有り難い…！頑張るね！ (2019年8月5日 22時) (レス) id: 93fd3d14e4 (このIDを非表示/違反報告)
田那(プロフ) - ヨシフさんコメントありがとうございます。返信遅れてしまいすみません。とても嬉しいです！頑張ります！ (2019年8月5日 22時) (レス) id: 93fd3d14e4 (このIDを非表示/違反報告)
くう(プロフ) - ﾝﾝﾝﾝすき……自分のペースでええからね……浮かんでこーへん時ってあるよね……また待ってる……… (2019年5月8日 23時) (レス) id: 295f716bc6 (このIDを非表示/違反報告)
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