64 おひめさま的な ページ20
Aside
「……ん、……さん、Aさん」
『ん、うーん……』
誰かが私の名前を呼んでいる、
誰だろ
「Aさん、起きてください。もう10時っすよ」
『……っは！』
10時！？
聞こえてきた言葉に衝撃を受け、思わずガバっと効果音がつきそうなくらいの勢いで起き上がる。
『あっ』
だが、勢いをつけて起きたせいで、頭に血がいかずまた倒れてしまう。
思わず目をつむる。
「え、あっ、ちょ」
そのまま倒れるかと思ったら、誰かが頭をカバーしてくれたおかげでぶつけることはなかった。
だけど、その誰かの腕が私の頭の下にある為、すごく近い気がする。
つむっていた目を開けると、ショッピ君が目を見開いていた。
顔と顔の距離、わずか10cm、くらい？
あまりの近さに、すこし驚いたが、ショッピ君が慌ててすみません、と私を起き上がらせてくれた。
『ごめんね、謝るのはこっちだよ。……そういえば、あっ、10時！？』
「ああ、そう。グルッペンさんが今日はAさんが案内をしてくれるって言ってたから、そろそろかなって思ったんやけど…」
『ごめんごめん！昨日お酒飲んじゃったから』
「え、飲まないんじゃ、？」
そうだった。
昨日、コネシマ様やシャオロン様にお酒を煽られた時に、断固拒否してたからね。
その後、グルッペン様に強いられたんだった。
『あー、総統命令で飲まされたの。
ごめん、着替えるからちょっと外で待ってて』
そうショッピ君に言うとうぃーすという返事が聞こえた。
あぁ、足が使えないと不便だな。
着替えるのに一苦労だ。
一通り着替え終わり、今日は車いすには乗らず徒歩でいく。
『お待たせ』
ドアを開けるとショッピ君はグルッペン様と話をしていた。
「A、おはよう」
『おはようございます』
挨拶を返すと、グルッペン様が無言でこちらに寄ってきた。
……？
な、なんだ？と思っていると急にしゃがみ、私の靴紐を結び始めた。
『あっ、すみません！自分でやります！』
「いい。お前じゃ出来んだろ」
ほんと不甲斐ない……
「ん、出来たゾ」
『ありがとうございます』
足元を見ると綺麗なリボン結びができていた。
「なんか王子様とお姫様みたいっすね」
『、んなっ！』
顔の熱が上がっていくのが分かる。
な、なんてことを言うんだこの新人は！？
ショッピ君の顔を見ると心底楽しそうな表情をしていた。
.
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田那(プロフ) - 藍彩さん» 藍彩さんコメありです！ほんと嬉しいです！！更新遅くてすみません…(^^;)今日更新するので！！頑張ります…！ (2019年3月16日 18時) (
レス) id: 93fd3d14e4 (このIDを非表示/違反報告)
藍彩(プロフ) - コメ失礼します。このお話をずっと読ませていただいています!凄く好きです!これからも無理せず頑張ってください! (2019年3月16日 16時) (レス) id: df9cf9fd49 (このIDを非表示/違反報告)
しの(プロフ) - 美希さん» 美希さんコメありです！告白ありがとうございますっ( *´艸｀)勉強もお話もすごくやる気が出ました！これからもよろしくお願いしますっ！ (2018年12月4日 23時) (レス) id: d5dba05dc9 (このIDを非表示/違反報告)
美希 - コメ失礼します。田那さんの小説大好きです！勉強もお話更新も無理だけはしないで頑張って下さい！応援してます！ (2018年12月4日 22時) (レス) id: 1d811f58bd (このIDを非表示/違反報告)
田那(プロフ) - 蒼乃*さん» 蒼乃さんコメありですっ！しょ、初期から今までずっと読んで下さってる！？ありがとうございますっ！さらに告白まで…！(*´Д｀*)無理はしないようこれからも頑張ります！これからもよろしくお願いします！ (2018年12月4日 22時) (レス) id: 2492527272 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：田那 | 作成日時：2018年11月29日 19時
