46 希望の行方とは的な ページ2
今日もまた、一日が始まる。
目を覚ますと、真っ白な軍服を着たひとらんの姿が。
おはよう、と挨拶をされたので微笑む。
彼はまたガーベラを持っていた。
〔A、ガーベラ。綺麗に咲いてたから持ってきた。〕
〔ありがとう、頑張って育てた甲斐があるね〕
私と彼はふふ、と笑って花瓶を見た。
何本ものガーベラが咲き誇っている。
そして、今日も一日が終わった。
今日も2人は来なかった。
ーーーーーーーーー
目を覚ますと真っ白な天井。
医務室で起きるのももう何回目だろう。
だいぶ慣れてしまったな。
そろそろ、自分の部屋に戻らなければ。
……でも、戻ったとして、私に何ができる、？
1人で生活することもままならないのに、仕事なんか出来るのか。
私は、イラナイ人間になってしまったのか。
怖い考えが脳内を駆け巡る。
落ち着け、落ち着け。
そう自分に言い聞かせても、それが通用しない。
あっ、
ふいに、手が掴まれた。
どうやら手が震えてしまっていたようで、誰かによってしっかり握られている。
手を見ると、そこにはコネシマ様の姿があった。
「________________っ!!」
何かを話しているようだが、聴こえにくい。
……聴こえにくい、？
微かに、微かに聴こえるんだ、彼の声が、
「____…に、……んか。」
聴こえる、聴こえるよ！
「すまん、いや謝ってすむことじゃないってことぐらい分かっとるんや！クソっ……」
コネシマ様は俯いて、真っ白なシーツを握りしめていた。
『こ、ねしま様、』
「すまん、聴こえんのやな、それも俺のせいか、」
彼は自虐的に笑う。
違う、コネシマ様のせいじゃない、！
そう言おうと思ったが思いとどまる。
もし、私の立場だったら、
そんなこと言われても納得できない。
じゃあ今、彼にかけるべき言葉は…
『コ、ネシマ様、私は、大丈、夫です。』
数日喋ってないおかげでどもりつつだったが、なんとか言えたはずだ。
「え、聴こえて、るんか、？」
私はコクコクと頷いた。
「…っ、ほんま、よかったっ、！」
彼は握っている手をさらに強く握りしめた。
彼の頬に一筋の涙が見えた。
ああ、私はなんて人に罪を感じさせてしまったのだろう。
彼は、人のためを思って自分を追い込み、さらに涙しているのだ。
こんな人から笑顔を奪ってしまっていたなんて。
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田那(プロフ) - 藍彩さん» 藍彩さんコメありです！ほんと嬉しいです！！更新遅くてすみません…(^^;)今日更新するので！！頑張ります…！ (2019年3月16日 18時) (
レス) id: 93fd3d14e4 (このIDを非表示/違反報告)
藍彩(プロフ) - コメ失礼します。このお話をずっと読ませていただいています!凄く好きです!これからも無理せず頑張ってください! (2019年3月16日 16時) (レス) id: df9cf9fd49 (このIDを非表示/違反報告)
しの(プロフ) - 美希さん» 美希さんコメありです！告白ありがとうございますっ( *´艸｀)勉強もお話もすごくやる気が出ました！これからもよろしくお願いしますっ！ (2018年12月4日 23時) (レス) id: d5dba05dc9 (このIDを非表示/違反報告)
美希 - コメ失礼します。田那さんの小説大好きです！勉強もお話更新も無理だけはしないで頑張って下さい！応援してます！ (2018年12月4日 22時) (レス) id: 1d811f58bd (このIDを非表示/違反報告)
田那(プロフ) - 蒼乃*さん» 蒼乃さんコメありですっ！しょ、初期から今までずっと読んで下さってる！？ありがとうございますっ！さらに告白まで…！(*´Д｀*)無理はしないようこれからも頑張ります！これからもよろしくお願いします！ (2018年12月4日 22時) (レス) id: 2492527272 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：田那 | 作成日時：2018年11月29日 19時
