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「平野だ」
「お〜、リサ！見とったで、チア部。すごかったやん」
「でしょ！練習キツかった〜。あ、そうだ。今日の打ち上げ、平野も来るよね？」
「おん、行く行く。ショウタ、マユに告るんやろ？ ホンマに見物やわぁ〜」
「ね。あ、そうだ。カナに告られたってホント？」
「さぁ〜、どーやろ。笑」
「付き合っちゃいなよ、カナ良い子だし」
「ね。付き合っちゃお〜かな？」
「ほんっとにタラシだよね、平野。嫌いじゃないけど。笑」
「俺もリサのこと好きやで」
「はいはい……で、どこ行くの？お昼なのに」
「ひみつ。知りたい？笑」
「別に。じゃあ、またあとで」
「おん、またね〜」
リサさん、という先輩と話している平野先輩は、
私といるときよりずっとテンションが高くて、
会話のテンポも速くて、楽しそうだった。
なんだか別人にさえ見えた。
先輩は私が心配なんてするまでもなくクラスに馴染んでいたし、
クラスどころかたぶん、誰とでも上手くやっていける人で。
誰にでも合わせてくれる人なんだ、きっと。
ひとりでいたのは、きっとひとりが好きだから敢えてしていたことで。
それなのに、勝手に勘違いして
先輩のひとりの時間を邪魔してた自分がすごく滑稽で、馬鹿みたいだ。
気付いてしまった私はもう、音楽室へは行けなかった。
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夜木(プロフ) - こぐまさん» ありがとうございます！私の-S.Hirano-作品は完結した試しがないですが、温かい目で見守っていただけると嬉しいです……(^^;; (2020年7月8日 19時) (
レス) id: 3ad168143d (このIDを非表示/違反報告)
こぐま(プロフ) - 新作〜♪楽しみにしてます！！ (2020年7月7日 23時) (レス) id: 0a8e78817c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜木 | 作成日時：2020年7月7日 23時
