地に堕ちた天使【番外編】

休憩にしましょう4【sn】 ページ6

ぺ｢ねえAちゃん…。前に言ったこと覚えてる？｣

｢う…はい。｣

ぺ｢女の子なんだから傷を残さないようにって話したよね？｣

｢はい……。｣

ぺ｢覚えてなかったのかな？｣

模擬試合を終えた4人でペ神さんの元へ向かう。
ボロボロの4人を見て焦ったように治療を施す。
焦っていても適切な処置をするなぁと眺めていると、怒られた現状。

｢ごめんなさい…。｣

ぺ｢……はぁ。まったくもう。
いくら男好きとは言え、女の子を心配しないわけじゃないんだよ。｣

｢う……はい。｣

ぺ｢模擬試合をするなとは言わないよ。ただ、もう少し自分の体も大事にして。ね？｣

｢はい…。｣

良い子だ、と頭を撫でられる。
兄のようだなぁ…と笑うと｢何笑ってるの？｣と聞かれた。

｢年の離れた兄みたいだなって｣

ぺ｢ほんと？こんな可愛い妹ができるなら歓迎しちゃうなぁ。
あ、嫌でもこんな可愛い妹出来たら我慢できるかな。｣

何やらブツブツと言い始めてペ神さん。
手当をしてもらった腕を見る。
綺麗に包帯が巻かれていた。

｢ペ神さん、治療ありがとうございます。｣

ぺ｢ん？どういたしまして。
また来てねって言いたいけど、怪我してくるのは辞めて欲しいかなぁ。｣

｢うっ……わ、わかりました。｣

またね。と手を振った彼にもう一度お礼を言うと静かに扉を閉めた。

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