占いツクール
検索窓
今日:3 hit、昨日:150 hit、合計:20,876 hit

泣き虫【ut】 ページ33

蝉は鳴きやんでしまった。
緑に生い茂っていた木々は鮮やかな色に変貌を遂げる。
冷たい風が頬を撫でた。
昨日は夏の暑さが残っていたのに。



「…鬱?」

鬱「ん………Aちゃん…?」

ここ数日の気温差にやられた鬱先生。
熱に魘され、顔は赤くこちらを見る瞳は潤んでいた。

額のタオルを取り替え、頬に触れると「冷たくて気持ちが良い」と手を掴まれた。
熱い…。

「まだ熱高いね…。」

鬱「ごめんね、Aちゃん…。」

「謝らないで。薬持ってくるから待ってて」

そう言い残し立ち上がろうとした時、熱い手が私の手を掴んだ。
振り返ると熱のせいなのか、はたまた別の理由なのか涙を零しながらこちらを見つめていた。

鬱「嫌や…ここにいて。」

「早く治したいでしょ?」

鬱「やだ……置いてかんといてよ…。
1人にせんといて…。」

遂にはボロボロと涙を流し始めた。
私は涙を掬ってあげる。

「鬱?」

鬱「嫌や…1人は嫌や……」

「ここにいるよ。鬱。」

鬱「…ほんまに?何処にも行かへん?」

「大丈夫だから。」

私は彼の頬に口を付ける。
それでもまだ不安そうに瞳が揺れていた。

「ふふ…。意外と鬱は泣き虫なんだ。」

鬱「1人は寂しいんやもん…。
Aちゃんおらんの、やだ…」

「風邪引くと素直になるのは本当なんだね」

頭を撫でてあげると嬉しそうに目が細められる。
まるで幼い子供のようだ。

鬱「えへへ。Aちゃんすきぃ。」

「っ…。鬱。治したいなら寝て?」

鬱「え…」

「どこにも行かないから。ね?」

そう言うと彼は渋々目を閉じる。
が、やはり体力は持っていかれていたようで直ぐに寝息を立て始めた。
彼の長い前髪を退けてあげる。

「私だって寂しいんだから。早く治して…」

子供のように素直になった彼は素直で可愛かった。
彼は元々寂しがり屋なのかもしれない。
女遊びの原因はそれなのか……?




「今度くられ先生に子供になる薬作ってもらおうかな。」



ーーーー
(作者余談)

やっぱり定番ネタは書かないと…

天使の天使達【kr.ut.zm.gr】→←逆に撫でてみた2【all】



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (26 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
86人がお気に入り
設定キーワード:wrwrd , 短編集 , 我々だ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

すみれいん(プロフ) - 雨々さん» いえいえいえいえ!!お返事なんて忘れても大丈夫ですよ!私も遅れてしまいましたし…すいません!でも、みれてよかったです!ニヤニヤしてます! (6月9日 13時) (レス) id: 0dc2b364d7 (このIDを非表示/違反報告)
雨々(プロフ) - すみれいんさん» すみれいん様!!返信し忘れておりました…。申し訳ございません…。おお!そうですか!!良かったです( ´ω` ) (6月4日 21時) (レス) id: 67d442b3b3 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - お久しぶりです!設定をいじったらもーそーばこ。が見れるようになりました!!ご心配をおかけしてすいません!!! (6月4日 21時) (レス) id: 0dc2b364d7 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 雨々さん» 一回サイトを消して見てみたのですがもーそーばこ。という短編集見当たらないです…… (4月25日 23時) (レス) id: 0dc2b364d7 (このIDを非表示/違反報告)
雨々(プロフ) - すみれいんさん» あれ…?「もーそーばこ。」という短編集は見つかってますか? (4月25日 22時) (レス) id: 67d442b3b3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:夕凪 | 作成日時:2019年4月10日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。