灯台元は暗い様で2【ut】 ページ25
(鬱先生目線)
鬱「可愛すぎるんやけど…もぉ…。」
「な、え、何がですか…」
鬱「あかん…嬉しい。
嫌われるんやないかって不安になってくれてた事が嬉しくてたまらん。」
「嬉しいって…私、真剣に悩んでたんですよ!」
鬱「わかっとるよ。けど、僕の事で悩んでくれたなんて。嬉しいに決まっとるやん…。好き。ほんまに好き。」
僕は馬鹿だ。
Aちゃんが誰よりも繊細な事。
誰よりも一人を恐れていること。
わかってたのに。悩んでることに気がついてあげられなかった。
鬱「ごめんなぁ。Aちゃん。
気がついてあげれんくて。
Aちゃんの事好きやから、そればっかりで悩んでることに気がつけんくて…」
Aちゃんは黙って話を聞いてくれている。
きっといま口を開いたらまたいつもの態度をとってしまうとわかっているのだろう。
そんなことで嫌いになる訳ないのに。
僕に嫌われたくないからと必死になっている彼女が堪らなく愛おしい。
鬱「愛しとるよ。Aちゃん。」
「あ、あいっ…!?」
鬱「どんな君やろうと必ず受け止めるから。ゆっくりでええから。Aちゃんがその癖を直したいと思っているなら、一緒に直していこう?」
僕はどっちも好きやけどね。
なんて言うととうとう彼女は泣きじゃくってしまった。
今まで色々な感情を貯めてきたのだろう。それが一気に流れ出たかのように止まることを知らなかった。
ーーーー
鬱「落ち着いた?」
「ごめんなさい……お恥ずかしいところを…」
鬱「気にせんといて。むしろ本当のAちゃんを見たような気がして嬉しいわぁ。」
顔を赤らめそっぽを向いてしまう。が、すぐにこちらを見る。
顔を赤くして涙目でこちらを見るって…ちょっと来るものがあるな←
鬱「近くにいすぎると気づけんこともあるんやなあ。もっとしっかりせんとな……」
「鬱先生は、なにか悩んでいたりしないんですか?」
鬱「僕?今は特にないなぁ…。
あ…。悩みやなくてお願いがあるんやけど聞いてくれへん?」
「私に出来ることならなんでも。」
鬱「僕への敬語辞めへん?出来ることなら鬱先生って呼び方もやめて欲しいかな…」
「え……。」
敬語だとやはり壁を感じてしまう。
それに鬱先生ってフルネーム(?)で呼ばれるのも…。付き合ってるのになぁ……。
恥ずかしさからか俯いてしまうが、覚悟を決めたのか目線だけこちらに送り「…鬱?」と呟いた。
これ…上目遣いやん。
あかん可愛い。抱きたい←
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すみれいん(プロフ) - 暗い録画…の誤字って『不安を溶かす温もり【ut】 』の携帯で読むと17行目?のやつてすかね。お久しぶりのコメントがこれですみません。やっぱりこのおはなしいいですねぇ…! (5月29日 4時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
雨々(プロフ) - るぅうぃさん» おっと…大変失礼致しました。お手数おかけして申し訳ないのですが、どこのお話か教えて頂いてもよろしいでしょうか… (2019年6月22日 19時) (レス) id: 67d442b3b3 (このIDを非表示/違反報告)
るぅうぃ - 誤字ってました 暗い録画って暗い廊下では...? (2019年6月22日 18時) (レス) id: 52a6e6729c (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 雨々さん» いえいえいえいえ!!お返事なんて忘れても大丈夫ですよ!私も遅れてしまいましたし…すいません!でも、みれてよかったです!ニヤニヤしてます! (2019年6月9日 13時) (レス) id: 0dc2b364d7 (このIDを非表示/違反報告)
雨々(プロフ) - すみれいんさん» すみれいん様!!返信し忘れておりました…。申し訳ございません…。おお!そうですか!!良かったです( ´ω` ) (2019年6月4日 21時) (レス) id: 67d442b3b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夕凪 | 作成日時:2019年4月10日 21時