39話 ページ41
未だに牢獄が苦手だということ。
枷が苦手だということを話す。
4人は終始黙ったまま聞いてくれていた。
｢良かったです。最初に牢獄に入れられなくて｣
ゾ｢いや…あの、すまん。知らんかったんや｣
鬱｢え、ちょっと待って？Aちゃん牢獄に入れたんか？｣
ゾ｢入れとらんよ！最初そうするか？って話にはなったんやけどな。｣
あの時ロボロさんが｢流石に…｣と止めてくれて良かった。
あのまま牢獄に入れられてたらと考えると……。
思わず身震いをした。
鬱｢そっか…。だからあん時、出てこうへんかったんか｣
｢鬱先生、あの時手を差し伸べてくれてありがとうございました。
あの一言がなければ私は出られませんでしたから。｣
｢なあA｣とグルさんが呼ぶ。
グルさんは気まずそうな顔をすると、何やら決意したのかこちらに向き直った。
グ｢お前との契約は情報提供だということは覚えてるな？｣
｢はい…。｣
鬱｢ちょ、待てや！わざわざ嫌な記憶引っ張り出して聞き出すことないやろ！
それに契約て。Aちゃんは仲間やろ！｣
グ｢そうだ。お互いに納得の行く契約を結んだ仲間だ。｣
鬱｢なんやそれ…。その契約無くなったら仲間やなくなるんか。
そんな、使い捨てみたいに…！！｣
グ｢落ち着け。情報を貰ったからと言って追い出したりはしない。Aは既に仲間である以上に俺たちの家族同然だ。｣
鬱｢…！グルちゃん…。｣
家族。
当たり前のようにそう告げられ困惑する。
私なんかを家族と呼んでくれる事はこの上なく嬉しい。
だが、孤児院育ちの私にとって家族とは何を指すのかがイマイチ分からなかった。
グ｢A｣
｢…！はい。｣
グ｢今夜は遅い。また後日、話したくなったら話してくれ。
俺が聞いたことは皆に話しても良いのか？黙ってて欲しいなら黙ってるが…｣
｢構いませんよ。
家族と呼んでくれたこと、本当に嬉しいんです。
だから、家族と認めてくれた皆さんに隠し事はしたくないんです。｣
家族とは何を指すのかわからない。
けれど、私はこの人たちが大好きだ。
一緒に過ごしたいと思える人達。
私にとっての家族はそれで十分だった。
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雨々(プロフ) - あんこさん» あんこ様。ご指摘ありがとうございます！訂正させていただきます…。大変失礼致しました。 (2019年5月20日 1時) (
レス) id: 67d442b3b3 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - あのぅ、9話のアイフォート、じゃなくて、アイホートじゃないですか？ (違ったらすみません) (2019年5月19日 22時) (レス) id: 9d9eb47659 (このIDを非表示/違反報告)
雨々(プロフ) - 桜猫さん» ありがとうございます！！やはり鬱先生にはその気質があるように思えるのです…。これから番外編でもそんな感じの先生を書いて行きたいな…と考えておりますw (2019年4月10日 23時) (レス) id: 67d442b3b3 (このIDを非表示/違反報告)
桜猫(プロフ) - 完結おめでとうございます！関係ないですけどMな鬱先生にピーーをしてから<自主規制>して<自主規制>にｽﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞして真っ赤な顔にピーした…おっと誰か来たようだ (2019年4月10日 23時) (レス) id: b3a762d464 (このIDを非表示/違反報告)
雨々(プロフ) - 琴葉さん» ありがとうございます！！グダグダの文章で読みにくくてすみませんでした…！ファン！？ありがとうございます！！泣 (2019年4月10日 22時) (レス) id: 67d442b3b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夕凪
| 作成日時：2019年4月5日 15時
