31話 ページ33
壁に押し付けられる鬱先生。
背後から壁に手を付き、彼の足の間に膝を入れ拘束する。
鬱｢や、やだAちゃんたら。
股ドンとか大胆やな〜…｣
｢……｣
何となくムカついたで腕を捻りあげると｢イタタタ！！ごめん！！ごめんて！！｣と情けない声を上げた。
鬱｢逃げへんから！！拘束解いてくれへん！？｣
｢ほんとに逃げませんか？｣
鬱｢逃げへん！！｣
私は少し離れると、先程ひねりあげられた方の腕を涙目で摩る鬱先生。
｢……｣
鬱｢えっと……｣
何から聞けばいいのか…。
なぜ説明をしてくれないのか？
それとも事の発端を聞いてしまうべきか。
悩んだ末に出た言葉は、自分でも驚くほど冷たかった。
｢私から逃げるのは楽しかったですか。｣
鬱｢え…。｣
｢私を無視するのは楽しかったですか。｣
鬱｢そないな訳…｣
｢必死に追いかける私は滑稽でしたか。｣
鬱｢ちゃうよ…！｣
｢無視すれば追いかけてきてくれますからね。ほかの女の子達と同様の行動が見れてさぞ嬉しかったでしょう！｣
鬱｢ちゃうて！！そんなこと…！｣
｢それともあれですか。今回の原因になったかもしれない私に対して何故早く消えてくれないのかと思っていたんでしょう！！｣
鬱｢そないなこと思っとらんわ！！ええ加減にせぇ！！｣
｢いい加減にするのはそちらでしょう！！｣
個室に響く2人の怒声。
周りから見たら｢あの二人があんな大きな声出すなんて｣と驚くだろう。
でも私も我慢の限界だった。
かつてない程の怒りだった。
かつてない程の悲しみだった、
もう知らない。全部ぶつけてやる。
鬱｢なんやねんさっきから！！自意識過剰も大概にせぇよ！！｣
｢あからさまに逃げようとしていたのは事実でしょう！！
何一つ約束は守らない！！
何一つ教えようとしない！！
そんなに信用できませんか！！私は！！｣
一気にまくし立ててしまい、息が切れてしまう。
違う。そんなことが言いたいんじゃない。
本当は寂しかったんだって。
でもそんなこと素直に言えなくて。
それが悔しくてたまらない。
やっと絞り出した最後の言葉は微かで消えてしまいそうだった。
｢仲間と思われてないんですか…。｣
生まれも育ちも全く別の環境だった。
なのにあなた達は暖かく迎え入れてくれた。
そしてあなたは誰よりも私を女の子として扱った。
凄く照れ臭かったし恥ずかしかったけど…
とても嬉しかった。
でも…貴方にとっては今まで出会った【女】の内の一人なんでしょう。
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雨々(プロフ) - あんこさん» あんこ様。ご指摘ありがとうございます！訂正させていただきます…。大変失礼致しました。 (2019年5月20日 1時) (
レス) id: 67d442b3b3 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - あのぅ、9話のアイフォート、じゃなくて、アイホートじゃないですか？ (違ったらすみません) (2019年5月19日 22時) (レス) id: 9d9eb47659 (このIDを非表示/違反報告)
雨々(プロフ) - 桜猫さん» ありがとうございます！！やはり鬱先生にはその気質があるように思えるのです…。これから番外編でもそんな感じの先生を書いて行きたいな…と考えておりますw (2019年4月10日 23時) (レス) id: 67d442b3b3 (このIDを非表示/違反報告)
桜猫(プロフ) - 完結おめでとうございます！関係ないですけどMな鬱先生にピーーをしてから<自主規制>して<自主規制>にｽﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞして真っ赤な顔にピーした…おっと誰か来たようだ (2019年4月10日 23時) (レス) id: b3a762d464 (このIDを非表示/違反報告)
雨々(プロフ) - 琴葉さん» ありがとうございます！！グダグダの文章で読みにくくてすみませんでした…！ファン！？ありがとうございます！！泣 (2019年4月10日 22時) (レス) id: 67d442b3b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夕凪
| 作成日時：2019年4月5日 15時
