26話 ページ28
A目線
頬に柔らかいものが当たる。
近くにある鬱先生の顔。
頬にキスをされたのだと気がつくのに時間かからなかった。
｢っ…！？｣
鬱先生は一言｢ごめん｣とだけ言って離れる。
呼びかけても無視を決め込んでいるようで、再び視線を合わせなくなった鬱先生にだんだん腹が立ってくる。
あーもう。面倒臭い。
無視ならば 喋らせたるわ 鬱先生(俳句)
｢鬱先生。今回のこと無理矢理吐かされるのと自分から話すのとどちらが良いですか。｣
鬱｢ちょ…！物騒なこと言わんといて！｣
｢このまま黙り(だんまり)を決め込むのなら【自主規制】を切り取って【自主規制】に【自主規制】しますよ。｣
鬱｢やめて！！それだけはほんまやめて！？
というかAちゃんの口からそないなえぐい下ネタ聞きたくない！！
わかったから！！話すから！！
ただ…帰ってからでも、ええか？｣
｢……帰ったらちゃんと話してくれますか｣
鬱｢…話すわ。だから頼む…。もう泣かんといて…｣
怒りながらも涙を流していたのか…。
もう訳が分からないくらいに感情はぐちゃぐちゃになっていた。
気がついた時にはもう自分で止めることは出来なくて。
ボロボロと流れ落ちるそれを鬱先生は指で掬いとる。
｢大、丈夫です。すぐ、収まります…から…｣
それでも収まることの無いそれを掬い取ることをやめ、瞼に口を付ける鬱先生。
怒りや悲しみに満ちていた私の心は、いつの間にか鬱先生の口付けのせいで羞恥心が支配していた。
｢あの…ほ、ほんとにもう、大丈夫ですから…。
それ以上は恥ずかしいんで…やめてください…｣
鬱｢ほんまに大丈夫なんか…？｣
｢大丈夫ですから…！！
…はぁ。女性の扱いをよく分かってるんですね。｣
こういう手口で何人もの女性を誑かして来たのだろう。
皮肉を浴びせると気まずそうに｢これくらいしか、女の子泣き止ませる方法知らへんよ…｣と呟いた。
と、突然部屋が大きく揺れた。
遠くから砲弾のような音が聞こえる。
ふと真上に気配を感じた。
よく知った気配。
上を見ると人懐っこい笑顔をした彼がこちらを見つめていた。
ゾ｢ﾁｨｰｯｽ!!｣
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雨々(プロフ) - あんこさん» あんこ様。ご指摘ありがとうございます！訂正させていただきます…。大変失礼致しました。 (2019年5月20日 1時) (
レス) id: 67d442b3b3 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - あのぅ、9話のアイフォート、じゃなくて、アイホートじゃないですか？ (違ったらすみません) (2019年5月19日 22時) (レス) id: 9d9eb47659 (このIDを非表示/違反報告)
雨々(プロフ) - 桜猫さん» ありがとうございます！！やはり鬱先生にはその気質があるように思えるのです…。これから番外編でもそんな感じの先生を書いて行きたいな…と考えておりますw (2019年4月10日 23時) (レス) id: 67d442b3b3 (このIDを非表示/違反報告)
桜猫(プロフ) - 完結おめでとうございます！関係ないですけどMな鬱先生にピーーをしてから<自主規制>して<自主規制>にｽﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞして真っ赤な顔にピーした…おっと誰か来たようだ (2019年4月10日 23時) (レス) id: b3a762d464 (このIDを非表示/違反報告)
雨々(プロフ) - 琴葉さん» ありがとうございます！！グダグダの文章で読みにくくてすみませんでした…！ファン！？ありがとうございます！！泣 (2019年4月10日 22時) (レス) id: 67d442b3b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夕凪
| 作成日時：2019年4月5日 15時
