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確信犯【バステン】 ページ12

リビングに入ると鳥ちゃん、バステンさん、わとさんがいた。
なにやら10回クイズをしているようだ…。

バ「じゃあ…シャンデリアって10回言ってください」

わ「シャンデリアって言えばええんやな!?
シャンデリアシャンデリアシャンデリア…………」

バ「毒りんごを食べたのは?」

わ「シンデレラ!!」

鳥「綺麗に引っかかりますねw」


わとさんが綺麗に引っかかり続けるおかげで場は大いに盛り上がっていた。
バステンさんも楽しそうだ。
楽しそうでなによりだ。
でも…

(…いいな)

仲間はずれにされてる訳では無いが、なんとなく寂しさがこみ上げてきた。
私はリビングを通り過ぎキッチンへと向かう。

わ「そげな事言わんとよかと!?」

鳥「嫌だってwww」

わ「笑いすぎや…」

バ「……」


ーーーー

キッチンには誰もいなかった。
コップにお茶が注がれていく音が響く。

「はぁ…情けない」

バ「何がですか?」

「っ!?バ、バステンさん!」

いつの間に入ってきたのか、キッチンの入口にはバステンさんが立っていた。

「バステンさんもお茶飲みますか?」

バ「あ、いえ。大丈夫です。
それより…」

「…?」

バステンさんは私の近くまで来ると私の顔をじっと見つめてくる。
そしてふんわりと微笑む。

バ「じゃあ…『好き』って10回言ってください」

「え…?」

突然始まる10回クイズ
単語的には少々恥ずかしいがちゃんと10回言うと、バステンさんは顔を近づけてきた。

バ「じゃあ…俺のことは?」

「っ…!!?」

バ「10秒以内に答えないと罰ゲームです。
10…9…」

「罰ゲーム!?
ちょ…バステンさん…!」

バ「8…7…6…」

バステンさんの冷酷な時計は徐々に進んでいく。
一応付き合っているのだから好きに決まってるけど…
恥ずかしい…

バ「3……2……」

「っ…」

バ「1……」

「だ……大好きっ…です…っん!?」

ちゃんと答えた…
なのに口に暖かい感触

「っ…バステンさんっ…」

バ「っ…すみません。あまりに…可愛かったので…。」

口元を抑え、顔を真っ赤にしたバステンさんはキッチンを出ようとする。
ドアを開けた瞬間、こちらを振り返るといつもの『黒いバステンさん』になっていた。

バ「俺は愛してますからね」

「!?」

再び一人になったキッチンに響くのは、とてつもなく早くなった私の鼓動だけだった。





ーおまけー

わ「バステンさん…顔赤いと?」

バ「気のせいです…」

鳥「いやでも…」

バ「うっさい」

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リア - バステンさんやばいですww更新頑張ってください (2018年3月30日 23時) (レス) id: a2c09791be (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨々 | 作成日時:2016年8月31日 0時

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