肆拾弐頁目 ページ42
天様に導かれるまま、射影機を壊して周る。
射影機を壊すと緑の男が弱体化するようだ。
撃ち抜かれた瞬間がちょうど破壊をしたタイミングだったようで…1秒でもズレていたら私は死んでいたのだろう。
最後の射影機を壊すと、映画館のステージ上に緑の男が現れた。
間違いなく本体だ。
彼は私たちの姿を確認するや否や、攻撃を開始する。
見境なく徹底的に…。
まるで最初に彼に出会った時のように…
｢本当に容赦がない…。｣
天｢ほんまに。何度も何度も現れおって…なぁ！！｣
金属音を立て弾かれたツルハシ。
赤賀中尉の銃を持ってしても、やはり傷は与えられないようだ。
為す術なし…と言ったところか。
ここまで来たのに。
無事に現代まで戻れたのに。
最後の最後で…
柄｢そうだ…！水晶を4つ集めるんだ！｣
紗｢はぁ？何言ってんすか。｣
｢そんな事したらまた災害が…｣
もうタイムリープはしないと誓った。
水晶を集めれば何が起こるか、私たちも監督も嫌という程わかっているのに…
天様だけは、その言葉を承諾した。
天｢……わかった。やるしかないんやな。｣
集められた4つの水晶。
眩い光を放ち、空間を包み込む。
ああ…やはりやるべきではなかったんだ…
災害が起こり、またどこかの時代へ飛ばされる。
そう…思っていたのに
｢え……｣
天｢な、なんやこれ…｣
現れたのは光輝く弓。
手にしたのと同時に、監督は撃つよう促した。
先程までの騒音が嘘に静まり返る。
聞こえるのは…
弦の軋む音弓を引き絞る音のみ。
鋭く空気を裂く矢は、まるで吸い込まれるかのように真っ直ぐと緑の男の胸元を貫いた。
緑｢ぐぁっ…！？｣
柄｢や、やった…！！やったぞ！！｣
空色｢うぉぉぉ！天の人おおお！！｣
眩い光に包まれた緑の男。
私はこの光を知っている。
壁にもたれ掛かるように倒れた彼のそばに膝を着く。
緑｢お前らが、邪魔する限り…おれは……なんど…でも……現 あらわ…れるぞ…｣
聞きたいことも言いたいことも山ほどあった。
けれど……
｢ありがとうございます。｣
緑｢は……？｣
恨みも何も無い。
彼が悪いわけではないから。
彼は彼の信じる正義のために戦っていただけのこと。
それに彼は私を助けてくれた。
どんな理由であれ…助けてくれた事実は変わらない。
｢次もまた驚かせてくるのは勘弁してくださいね。｣
消えゆく緑の男。
その顔は悔しそうに…けれどどこか楽しそうだった気がした。
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雨々(プロフ) - くれぴとさん» くれぴとさんこんばんは！！最初「んー…rbさん推しじゃないしいいか」で見ていなかったのですが、今年見てまあ沼りましたよね…w声の良さ、演技のうまさが凝縮されまくってて…。最後までお付き合い頂きありがとうございました！ (8月14日 23時) (
レス) id: 518d9995ce (このIDを非表示/違反報告)
くれぴと - 簡潔、おめでとうございまぁす！！！(爆音)やっぱ天落記でrbrンゴ推しになったのはうちだけじゃないですよね安心((それとうちの語彙力じゃいえないけど最高の神作ありがとうございました！！ (8月14日 21時) (レス) @page49 id: e2b452ca9a (このIDを非表示/違反報告)
雨々(プロフ) - くれぴとさん» くれぴと様こんばんは！コメント頂きありがとうございます！仕事が繁忙期に入ってしまい更新が少し滞っております…申し訳ございません。今までコメントが来ていなかったので楽しんでいただけているか不安でしたw とても嬉しいコメントありがとうございます！ (7月16日 22時) (レス) id: 518d9995ce (このIDを非表示/違反報告)
くれぴと - 最近見つけたけど原作にも忠実でそれでいていい感じにオリジナル要素(？)をいれててめっちゃすきです！！更新が張ってください！ (7月11日 21時) (レス) id: e2b452ca9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夕凪
| 作成日時：2023年5月27日 23時
