参拾弍頁目 ページ32
緑のフードの男の言う通りだった。
研究室を出てさらに上へ上がると…
｢赤賀中尉…！｣
赤｢Aさん…！？どうやって……｣
ちょうど赤賀中尉と出くわすことが出来た。
紫弍さん、紗尾さんも一緒だ。
｢説明は後でします！後ろから江見軍医に追われていて…｣
赤｢わかった。行こう！｣
？｢え、江見軍医！！脱走です！！脱走しました！！｣
息も絶え絶えな江見軍医。
ピストルを構えこちらに向かってくるが、普段から鍛錬を積んでいる私たちの方が体力では上だ。
4人は施設を抜け出し遠く、さらに遠くへと逃げ出した。
赤｢ここなら大丈夫だろう…。みんな、覚悟はいいかな？｣
紫｢つ、疲れた……。全く…僕を走らせた分ぐらいは楽しませてくれよ？｣
赤｢…それじゃあ、Aさん……Aさん？｣
わかってる。
これで未来へ帰ることが出来る。
未来へ戻り、天様と合流し隕石の謎を解き明かす。
それが私のやるべきこと。
でもそれは同時に……
赤賀中尉達とのお別れが近い…ということだ。
覚悟決めたはずなのに。
未来へ帰るって決めたのに。
天様と約束したのに…。
赤｢Aさん。言ったよね。未来へ帰って欲しいって。｣
｢……はい。｣
それでも、寂しいものは寂しいのだ。
初めて過去へ飛ばされた時。
右も左も分からず。ここがどこかもわからず。
まるで暗闇にいるようだった。
そこへ手を差し伸べてくれたのは赤賀中尉。
そこからずっと。ずっと一緒にいてくれた兄のような方。
全てが終わったらもう二度と、二度と……
赤｢ここまで来て諦めるつもりか！｣
｢っ…！｣
赤｢僕らはお別れかもしれない。けれど絆が消えるわけじゃない。思い出が無くなる訳でもない。｣
そうだ…。
辛いこともあった。けれど、楽しいことの方が多かった。
胸を張ってそう言える。
出会いがあれば別れもある。
当然のことだ…。
赤｢しっかりしろ！僕らを理由に帰るのを辞めるなんて言い出したら許さないからな。｣
あの日の夜に彼にお礼は伝えたんだ。もう迷わない。
両頬をバシッと叩き、謝罪の弁を述べた。
紫弍さん、紗尾さん、赤賀中尉から水晶を受け取る。
集まった水晶は輝きを増した。
(私のいた時代へ…天様の待つ未来へ…！)
私の体も同じように輝き始める。
そして赤賀中尉の体も…。
私たちが残りの2人の手を取ると、眩い輝きの中へ吸い込まれていった。
ーーーー
私事ですが昨日7/7誕生日でした←
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雨々(プロフ) - くれぴとさん» くれぴとさんこんばんは！！最初「んー…rbさん推しじゃないしいいか」で見ていなかったのですが、今年見てまあ沼りましたよね…w声の良さ、演技のうまさが凝縮されまくってて…。最後までお付き合い頂きありがとうございました！ (8月14日 23時) (
レス) id: 518d9995ce (このIDを非表示/違反報告)
くれぴと - 簡潔、おめでとうございまぁす！！！(爆音)やっぱ天落記でrbrンゴ推しになったのはうちだけじゃないですよね安心((それとうちの語彙力じゃいえないけど最高の神作ありがとうございました！！ (8月14日 21時) (レス) @page49 id: e2b452ca9a (このIDを非表示/違反報告)
雨々(プロフ) - くれぴとさん» くれぴと様こんばんは！コメント頂きありがとうございます！仕事が繁忙期に入ってしまい更新が少し滞っております…申し訳ございません。今までコメントが来ていなかったので楽しんでいただけているか不安でしたw とても嬉しいコメントありがとうございます！ (7月16日 22時) (レス) id: 518d9995ce (このIDを非表示/違反報告)
くれぴと - 最近見つけたけど原作にも忠実でそれでいていい感じにオリジナル要素(？)をいれててめっちゃすきです！！更新が張ってください！ (7月11日 21時) (レス) id: e2b452ca9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夕凪
| 作成日時：2023年5月27日 23時
