拾陸頁目 ページ16
A side
休憩しよか？
の声に首を振った。
もうひとつの水晶があるとされる星見浦。
目的地は目と鼻の先である。
｢大丈夫です。それより水晶を……｣
天｢…行くで。｣
｢え、あの…｣
立ち寄った茶屋。
この付近の町は賑わっていて、行商人や農民の方が忙しそうに行き来している。
優しそうな女将がみたらし団子とお茶を持ってきてくれた。
｢……えっと｣
天｢A、お前かなりしんどいんやろ。｣
｢そんなこと……｣
ない、と言おうとして口を噤んだ。
グラりと揺れかけた視界。訳の分からぬ汗が額を濡らした。
天｢無理もないねん。この時代に飛ばされてから俺の行動に付き合うて動いとる。今までと全く違う生活リズムになっとるんやろ｣
昼は情報収集。
夜は周辺探索。
全ては【水晶の塊】を見つけるため。
彼を未来へ帰すため。
そのためならと勤しんでいたが…
自分でも知らず知らずのうちに体力の限界が来ているようだ。
天｢ましてやそんな状態で戦闘もしとったんやろ。｣
｢う……｣
天｢無茶しすぎやお前。そんなんでまともに動けるわけないやろ。｣
グウの音も出なかった。
確かに…このままでは彼の足を引っ張ってしまうことになる。
彼が未来へ帰るためなら無茶の一つや二つと思っていたが…
それを彼は許してくれないようだ。
天｢なあおばちゃん、連れが具合悪いみたいやねん。休めるとこあらへんか？｣
女将｢それならここの2階に空き部屋があるからそこ使っていいわよ｣
天｢ホンマに？ありがとうなぁ。
ってことやから休んでいきA｣
有無を言わさぬ強い視線。
渋々首を縦に降り、女将に案内されるまま二階の部屋へと向かった。
天｢布団でしっかり休んどき。
その間に俺が星見浦の回収してくるわ。｣
｢……お役に立てず申し訳ございません｣
天｢気にせんでええよ。それに、別にそんな畏まらんでええんよ。｣
そういえば…
最初に出会った頃のトゲトゲしさが無くなっている気がする。
はじめの頃はこちらへの殺意むき出して、話しかけてもぶっきらぼうな答えが多かったのに。
先程の神社で出会った男たちは拘束したし、彼一人で【水晶の塊】を回収するのは容易いだろう。
もう一度だけ謝罪の言葉を告げ、私は眠りについた。
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雨々(プロフ) - くれぴとさん» くれぴとさんこんばんは！！最初「んー…rbさん推しじゃないしいいか」で見ていなかったのですが、今年見てまあ沼りましたよね…w声の良さ、演技のうまさが凝縮されまくってて…。最後までお付き合い頂きありがとうございました！ (8月14日 23時) (
レス) id: 518d9995ce (このIDを非表示/違反報告)
くれぴと - 簡潔、おめでとうございまぁす！！！(爆音)やっぱ天落記でrbrンゴ推しになったのはうちだけじゃないですよね安心((それとうちの語彙力じゃいえないけど最高の神作ありがとうございました！！ (8月14日 21時) (レス) @page49 id: e2b452ca9a (このIDを非表示/違反報告)
雨々(プロフ) - くれぴとさん» くれぴと様こんばんは！コメント頂きありがとうございます！仕事が繁忙期に入ってしまい更新が少し滞っております…申し訳ございません。今までコメントが来ていなかったので楽しんでいただけているか不安でしたw とても嬉しいコメントありがとうございます！ (7月16日 22時) (レス) id: 518d9995ce (このIDを非表示/違反報告)
くれぴと - 最近見つけたけど原作にも忠実でそれでいていい感じにオリジナル要素(？)をいれててめっちゃすきです！！更新が張ってください！ (7月11日 21時) (レス) id: e2b452ca9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夕凪
| 作成日時：2023年5月27日 23時
