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Ep.22 ページ24

(A視点)

家に帰って一週間ほど経った。
私はと言うと……


「暇だなぁ……」

大してやることも無くて暇で暇で仕方なかった。

向こうにいれば誰かしらとお話出来た。
暇になったらトントンさんの仕事を手伝ったり
エミさんやオスマンさんとお茶会したり

それでも暇ならメイドさんとともに掃除をしたり…
暇なんか感じさせないような空間だった。

昼夜、どこにいても。



こちらにいては、どれもできない。
あまりにも暇を拗らせた私は中庭に出掛けた。
外は夜だった。
星が綺麗に瞬いている。

「……!?誰…」

これでもゾム様の元にいたのだ。
気配を察知することは得意である。
気配のする木に注意を向ける。

?「へぇ…?結構気配しっかり隠しとったんやけどなぁ」

木から逆さまに人が生えた。
三日月形の口がニヤリと弧を描く。

「ゾム様…!?」

ゾ「チッス!!久しぶり、やな。A」

「お久しぶりですね…ゾム様。
お会いしたかったんですよ?」

ゾ「……せやな。すまん。」

ゾム様は木から降りると私の前に歩んできた。
彼の顔から三日月は消えてしまった。

ゾ「すまんかった…。その…なんて言えばええんか…」

「怒ってませんよ。大丈夫ですから」

彼に手を伸ばすと、ハッとした顔で頭を擦り寄せてきた。
そのまま撫でてあげると安心したように微笑まれた。
ぐっしゃぐしゃにしてあげると「何するんや!」とやり返されてしまった

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雨々(プロフ) - 桜猫さん» なんと実はここで50話なんです (2019年5月10日 19時) (レス) id: 67d442b3b3 (このIDを非表示/違反報告)
桜猫(プロフ) - あ"あ"ーー!!夢主ちゃぁぁぁん!! (2019年5月10日 17時) (レス) id: b3a762d464 (このIDを非表示/違反報告)
雨々(プロフ) - 桜猫さん» わぁ!!いつも見てくれてありがとう!! (2019年5月7日 20時) (レス) id: 67d442b3b3 (このIDを非表示/違反報告)
桜猫(プロフ) - 眼福だぁ~!♪ヽ(´▽`)/ (2019年5月7日 20時) (レス) id: b3a762d464 (このIDを非表示/違反報告)
雨々(プロフ) - 桜猫さん» いぇいいぇい! (2019年5月4日 10時) (レス) id: 67d442b3b3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夕凪 | 作成日時:2019年4月14日 2時

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