3 淤御国の詮索はNG? ページ7
はい、こんにちは、審神者の海翔です。
ただ今しょぼん中です。
無視された挙句逃げられたよー!!?何で?俺、何か悪いことしたかなあ!?
「あるじさん落ち着いてー。2振りが話そうにも話せないじゃん。それに、ボクも無視されたし」
「ありゃ、そうだったっけ?あと2振りともごめん」
「いや、僕らは大丈夫なんだけど」
「淤御国の事について、少し話そうと思って」
あ、因みに俺ら、今審神者部屋でゴロゴロしてます。淤御国が逃げたからです。本丸内でね。
「淤御国は、本当は多分、主ともっと関わりたい、と思う。でも、昔の事がネックになって、主と関わるのを避けてるんだよ」
「昔の事?」
「淤御国がいない所で、あんまり言いたくは無いんだけど…淤御国は、呪われた刀って言われてるんだ」
「呪われた刀…?」
俺と乱が首を傾げる。2振りは互いを見合わせたのち、頷いて、俺達の方を見た。
「今はまだ言えない。でも、主をきっと呪ってしまうって思って、避けてるんだと思う」
「だから、淤御国が本丸になれるまで、あまり、余計な詮索はしないでほしいんだ。いい?主」
「嗚呼、判ったよ。じゃあ淤御国関連の主命は、お前達を通して伝える形で良いか?」
2振りはうんと頷いた。淤御国に何があったかは判らないが、淤御国の事を知っている2人の事だし、何か大変な過去があったのだろう。審神者と言えど、そこに俺が首を突っ込む事は出来ない。
不意に、乱が声をあげた。「ねぇ、」
「刀剣男士顔合わせ会は如何するの?新入りが入ったら、その日の夕餉に紹介するんだよね?」
「あー、そっか。如何しよーなー。俺、避けられてるしなあ…」
そう、俺の本丸では、新振りはその日の夕餉に皆と顔合わせをし、歓迎会を開く、という決まりなのだが、淤御国のあの様子じゃ、多分俺は歓迎会に出席出来ないだろう……。
「俺は歓迎会に出ないから、刀剣達でやれよ。司会は清光と安定に任せるからさ。出来るか?」
「勿論!任せといて」
「主、ごめんね、淤御国に気を遣ってくれて有難う。どうか淤御国のこと、嫌わないでほしいな」
「嫌うわけないだろ?」俺は2振りの頭を撫でた。「俺は刀剣男士の皆が大好きだからな!」
「あるじさん!ボクも撫でて撫でて〜」
「よーしよし、乱可愛いなあ」
「主ー!俺も!」
「清光も可愛いぞー!」
「主、僕は?」
「安定はカッコよくてしっかり者の良い子だぞ!」
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