十二大戦___憂城と音恋___ (ページ10)

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銃使いページ10

街中。
ビルが少ない市街地。

しんと静まり返っている。

『ふんふふーん♪』

楽しい楽しい殺しの時間_____。

「あら、あなた」

振り向くと…

予定時間より遅れて来た

亥の戦士。

…なんだぁ、亥も銃使いかぁ。

「今、残念そうな顔をしたわよね？
私、しっかりと見ていますから」

だから何と思いつつ、笑顔を作る。

『そう？
ねぇ、その銃、かっこいいね？』

「あら、貴女もこの銃のよさがわかるのね。
愛終と命恋ですわ」

私は目を奪われた。
かっこいい。
あ、これウソじゃないよ？？

『いいなぁ。
私の銃より重そうだけど』

そこで、私達の間に火花が生まれた。

「あら、
貴女の銃は、ちっぽけですわね」

ばちばちばち____

「そういえば貴女、ないですわね」

亥が気づいたように言う。

『…何がかな？』

「女性特有の物」

亥と自分を見る。

相手の言うことを理解する。

私への侮辱_____

『…猫の戦士…愛想ふりまいて殺す、音恋…！』

亥が笑う。

「亥の戦士、豊かに殺す、異能肉」

殺しあいが始まった。

相手は２つの銃を乱射。
私は看板やアパートに隠れて防ぐ。

ふうん。
これが《湯水のごとく(ノンリロード)》ねぇ。

私は意を決してアパートから近くの公園へ突っ切ると同時に嫉鳴を連射。
まぁ当たるわけないけど。

『くッ…！』

異能肉の銃弾が私の腕と足を掠めた。
痛みで足がもつれ転がる。
幸運なことに、噴水が私の命を繋ぎ止めた。

まだ《ノンリロード》は終わらない。
彼女は乱射し続ける。

地面に血がしみている。

止血をしなきゃ____

「卯の戦士

異常に殺す、憂城」