たなっちと私と畑との日々。 (ページ1)

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カチカチカチカチパチッ

たなっちの叩くキーボード音が
部屋中に響く。

私はこの音を聞くのが好き。

なぜか落ち着くんだよね…

た「なになになになに(笑)」

　「何もないよ(笑)」

HAPに2人だけっていうのは
よくあることだけど、いつも
ドキドキしちゃう自分がいる。

た「これ編集しといてくれる？」

　「わかったー」

たなっちの隣にパソコンを置いて
編集を始める。

あれ、ここどうやるんだっけ…

　「たなっち、」

イヤホンをつけてて聞こえてないみたい。

　「たなっちぃ」

トントンと肩を叩いて呼び掛けると
イヤホンを肩耳だけとって振り向いた。

た「どうした？」

　「ここって…」

たなっちはもう片方についていた
イヤホンをとって立ち上がった。

すると、私の後ろから腕をまわした。

　「…えっ」

恥ずかしくて恥ずかしくて
顔がだんだん赤くなっていくのが
わかった。

　「……たなっち」

た「ん？」

　「…腕」

た「え？あっ、ごめん」

自分のしていることに気づいたのか
咄嗟に離れた、たなっち。

まだたなっちの温もりが残ってる…

た「ごめん、そういう気はなかった」

とても気まずいです…。