８３冊目 ページ33
「コンバンハ、チャンソンのヌナ」
あぁ…、遅かった
ギギギ、と音がするように振り返ると、ニコニコした短髪の男の子。
「こ、こんばんは…」
「どこに行くの？」
ぎく。
「い、いや…はは」
「あ、ヌナ、さっき話してた子だよ！」
「はじめまして。ウヨンって言います」
「あ、はぁ…」
「ああ、もう。人見知り発揮しちゃって。ウヨナ、こちらはAヌナ。今はこんなんだけど、慣れてくるとすごく面白いから」
ハードル上げないで…面白くもなんともないです
ああ、そんな興味津々な顔して見ないで…
「じゃ、僕いくから。ウヨナ、ヌナのことよろしくね」
「えっ、えっ、もういくの？」
「うん、いい子でお留守番しててね」
わたしの頭をなでなでして、気がつけばいつも通りに戻ったチャンソンはあっさり仕事へ行ってしまった…
「ふふ。そんなこの世の終わりみたいな顔しないでくださいよw」
「…そんな顔、してます？」
「うん、してますw ま、立ち話もなんですし？リビング行きましょ？」
ね？
かわいく首をかしげると、わたしの背中を押して楽しそうにしているウヨンさん。
さっきの、「どこ行くの？」って言われた時はちょっと怖かったけど…
かわいい…のか？
チャンソン、いい子って信じていいのかな？
ぼすん
促されるままにソファに座らされると、わたしを置いてキッチンへ
「Aさん、何か飲みます？なんでもあるよ。ビール、焼酎、マッコリ、ワイン、ウイスキー…」
酒しかないんかいw
も、いいか…飲まなきゃやってらんないかも
「あ、じゃ、ビールで…」
「僕も飲もうっと。つまみ、何にもないや…Aさん、お腹空いてます？嫌いなものありますか？」
「あ、少し。えっと…あんまり辛いものは」
「そっか。じゃあピザでもとりましょう」
ささっと電話してピザ注文してくれてる。
なんかほんと、お世話焼いてくれてるな…
「はい、どーぞ」
「あ、ありがとうございます…」
「敬語じゃなくていいですよ、僕の方が歳下でしょ？」
プシュ、と缶を開けて手渡してくれる。
あぁ、開けたかったなぁ…プシュしたかった
「そうですけど、まだ会ったばっかりですし」
「うーん、僕の方はチャンソンから話聞いてたし、あんまり初めて会う人って感じしませんよ」
ストン、とソファのそばにあるカーペットの上に座るウヨンさん。
話って…なにそれ
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なつ(プロフ) - えりこ玉さん» はじめまして！とても嬉しいコメント、ありがとうございます(^^) ゆっくりではありますが、更新がんばりますね〜！ (2017年2月7日 20時) (
レス) id: 40c1812f25 (このIDを非表示/違反報告)
えりこ玉(プロフ) - なつさん。はじめまして。なつさんの作品好きです。楽しくて、情景が浮かんで来る。新しいジュホンのも今読んでるところです。また、こちらにも来るので楽しませていただきます！ (2017年2月7日 16時) (レス) id: a8727379f0 (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - あいさん» わはー、褒めすぎですよ！調子に乗ってしまいますw 更新。ゆっくりですが頑張りまーす！ (2016年10月9日 15時) (レス) id: 1a89841101 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - この作品結構最初から見てます！もう始めからドキドキしっなぱなしです笑 文章力がなんかすごいですよね！ひとつひとつ丁寧にっていうか…笑 楽しみにしてます(><) (2016年10月8日 6時) (レス) id: c43d54afd4 (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - ゆなさん» ありがとうございます！更新、土日は滞りがちですが平日はがんばりますね！ (2016年9月19日 17時) (レス) id: b7eae34224 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつ | 作成日時：2016年9月17日 9時
