３１冊目 ページ31
…おもしろくない。
ねえ、なんで？
顔を上げると、心配そうに俺をみるヌナ。
『なんでアイツは呼び捨て…？おれのことはじぇぼむくんなのに…』
「なんの話？」
『あいつのことはヒロシってよぶじゃん。じゃあおれのこともじぇぼむでいいじゃん』
「呼び方の話？なに、わたしがじぇぼむくんって呼ぶのいやだった？」
『…そういうことじゃなくてぇ』
じれったくて嫌になって、また頭を伏せる。
っもー！なんでわかんねーんだよ…
ただ名前呼んでほしいだけじゃん。
なんでわかってくんねーの？
「ヒロシ、お水一つちょうだい」
「はい、どうぞ」
コトン。近くにグラスの置かれた音がする。
なんだよ。またヒロシって呼ぶし。
俺のこともジェボマって呼べよ…
「ほら、お水飲みな」
…やっぱり呼んでくんねーの？
『…おれのことじぇぼまって呼んでくれたらのむ』
……あれ。
リアクションない。
あ、やばいなんか恥ずかしくなってきた。
これじゃ駄々こねてるガキじゃん。
恥ずかし…顔あげらんね。
ふわり、頭に触れる。
わっ……やばいビクってなった
するりと髪の毛を梳く感触。
ヌナに頭撫でられてる…
なんか、苦し…ゾワゾワする…やべ、これ変な気分になりs
「じぇぼま？いい子だからお水飲もうね」
『……』
おい。完全に子ども扱いかよ。
「じぇぼま？」
むくっと顔を上げ、目の前のグラスを掴むと水を一気飲み。
『子ども扱いすんな』
…なんだ今の。なんなんだ今の！！
なんだよ変な気分って！！！
この人、すげー年上だって！オタクだし！
なしだろ、なし。ちょっと酔って変な気分になっただけだし。
あーびっくりした。酔いさめた。
それから水を飲みまくって、一杯目の酔いも抜けて。
ヌナに叱られながら強くないカクテルを教えてもらって(結局カッコ悪い)
激ウマのカルボナーラ(おかわりした)を食べながらいろんな話をした。
結構時間経ってるかもって思ってたけど、まだ話してたくて。
この楽しい時間を終わりにしたくなくて。
あえて時計を見ないでいた。
「あれ、そういや人が減って…今何時⁉︎」
「0時半っすね」
ヌナが気付いた時には終電はなくって。
タクって帰ってもいいかっ思ってたけど、なんとなく流れでヌナんちに泊まることになった。
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なつ(プロフ) - あつこさん» あつこさんこんにちは。可愛いですよね、背伸びジェボム。自分の想像上のジェボムに萌えて、実物をみてさらに萌える沼に自ら飛び込んでいます。そんな作者はヨンジェペンです。 (2016年9月14日 18時) (
レス) id: b7eae34224 (このIDを非表示/違反報告)
あつこ(プロフ) - めっちゃ可愛い♪こんな背伸びしてるジェボム、いいですね〜更新を楽しみにしています！ (2016年9月13日 23時) (レス) id: 4ca74a0e04 (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - みずきさん» みずきさんこんにちは。ガッセはヌナもの少ないですよね。更新がんばりますね。 (2016年9月13日 8時) (レス) id: b7eae34224 (このIDを非表示/違反報告)
みずき - 久々に自分好みのお話みつけました！おもしろくて一気に読んじゃいました（笑）ヌナでよかった……。更新、楽しみにしております！ (2016年9月11日 13時) (レス) id: 5abccc6bb0 (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - あいさん» あいさんこんにちわ。そう言っていただけて大変うれしいです。更新がんばりますね！ (2016年9月10日 11時) (レス) id: b7eae34224 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつ | 作成日時：2016年9月9日 10時
