君の隣で笑いたい【青×黄】

fraternal love.9 ページ10

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赤い屋根の大きな家。映画に出てきそうな、古びたポスト。クーリム色の滑らかな壁。


「ここか…」


須具様、インターホンを押す。


ピンポーン、と音が鳴って10秒後、目の前のドアが開いた。


「あれ？A先輩のお兄さんですよね？」


きょとんとした顔で此方を見つめる。


あざとい人は嫌いだ。


「ころん…」


「はい？」


「ころん！僕の名前……」


嗚呼、こんな時でさえ素直になれない。


顰めっ面で睨んでも、仕方ないじゃんか。


此奴は悪くないんだよ、、。


「じゃあ、ころちゃんて呼んでもいいですか？」


「は、？」


「ころちゃんて響き、可愛いじゃないですか」


口角を上げて顔を綻ばせる、るぅとくん。


なんだろう……すごく落ち着く。


「別に……それでいいけど」


「やったー！！(*^^*)」


調子狂うなあ、、。









るぅとくんの部屋に入り、カーペットの上に座る。


お菓子とお茶を用意してもらって、なんだか申し訳ない。


「それで、何か用でしょうか」


僕の前に座り、此方を向くるぅとくん。


一度深呼吸して、頭を落ち着かせる。



「Aの話なんだけど……」

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