君の隣で笑いたい【青×黄】

fraternal love.4 ページ5

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はあ〜怠い。


今頃二人は音楽室で演奏でもしてるのかな。


今日は部活ないから、つまんないや。



「あ、あの…ころん先輩！」


一人寂しく帰ろうか、と廊下を歩いていると三つ編みの可愛い女の子に話しかけられる。


またか、と思い嫌々振り返る。


「す、好きです！私と付き合ってくださいっ」


真っ赤な顔。熟した林檎みたい。


長い睫毛も震えてるし、余程緊張しているのかもしれない。


「ごめん。僕、好きな人いるから」


叶わないけどね。


でも、それでいいんだ。


「そう…ですか」


去っていく女の子を見て、ふと思う。


あの子、誰だ。話した記憶もない。


「よくある一目惚れってやつ？」


いいなあ…僕もそういうのしたい。


きっと楽しいんだろうな、、。


思えば、いつも僕の頭の中はAの事ばかり。


ほかの女の子のなんて眼中にない。
だって罪悪感が溢れて仕方ないんだ。はっきり断らないと期待させちゃうから。


もう諦めて新しい恋をした方がいいのかな。


君が僕の妹なんかじゃなくて、同級生だったら。クラスメイトだったら。幼馴染や部活の先輩だったら。


こんな事には…なってないのにな。


ねえ、A。


僕の気持ち、受け取ってくれますか？


それとも。


気持ち悪いとか言って拒絶しますか？


どんな答えでも大歓迎だよ。


だから、告白させて…？

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