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「適当に座ってて、飲み物入れるから」
強く手を引かれて、言われるがまま家に上がり込んだけれど。
「私、何してんだろ…」
自分でも馬鹿だと思う。私と中間くんが同じ人間なら、この後何をするかくらい、考えなくたって分かるのに。
「どうぞ、」
「…あ、りがとう」
逃げ出しもせずに、断りもせずにいるなんて。
「なぁ、Aちゃん」
でも、どうしてもちらつくんだ。
「何がやねん、別に俺に関係ないし」
最後まで素直にならない望の顔が。悔しそうに唇を噛むくせに、強がってばかりいる彼が。
「中間くん、」
悪い女だと思われたっていい。誰かに軽蔑されたって、侮辱されたって、いいの。
「私を抱いて」
それで望が変わるのなら。私たちの関係が少しでも変えられるのなら。
「うん、ええよ」
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作者名：七月雪 | 作成日時：2018年6月6日 23時
