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「はい、誰ですか？」
「あ、俺重岡って言うんやけど。中間の伝言を伝えに来てん」
中間、という言葉に驚くほど反応する俺を横目で見る重岡に、Aの表情が曇る。
「えと、中間くんは何て？」
俺の顔見て、にやにやしながら話すこいつは、ほんまに性格悪いと思う。
「今日もデート、しようやって」
「あ、でも私今日は、」
「用事あるん？まさか、横におるこの人と？」
俺が何かを言うことを待っているかのように、Aも重岡も俺の方を見てる。
「俺は行かへん、二人でデートでも、いくらでもしたらええやん」
「やって、Aちゃんはどうする？」
邪魔されても、俺は何も言えへん。Aは彼女でも、何でもないから。
「…分かった、校門で待ってるって伝えて」
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作者名：七月雪 | 作成日時：2018年6月6日 23時
