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あいつが綺麗なことは誰よりも分かってたつもりやけど、５０００人以上の女子大生が通う大学で一番になるほど、綺麗やとは思わへんかった。




「分かったやろ、このまま何もせえへんならきっぱりと諦めた方がええって」





「諦めへん」




「彼氏がおんねんで、しかも金持ちやし」




「そんなんどーでもいい」




「なら告白でもすんの？」




「それは、せえへん」




「じゃあ諦めろよ」




そんなん簡単に出来てたら、ここまでこじれたりせえへん。いくら落ちひん女がおらんくても、Aは絶対落とせへん。




あいつは他の奴とは違うんや。だから、




「どうせすぐ別れるやろ」

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作者名：七月雪 | 作成日時：2018年6月6日 23時

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