9話 ページ10
3人は、ふと目の前にある森を見渡す
『ここ。私が住んでる森だよ』
柱間｢そうなのか！！広いなぁ｣
『すごいでしょ〜』
柱間｢…ここだと、森が一望できるな｣
マダ｢オウ…遠くまでよく見える｣
マダ｢目の良さなら、お前らに負けねェ自信がある…勝負すっか？｣
『！！』
柱間｢急に何だぞそれ？やけに目にプライド持ってんな｣
マダ｢そりゃそだろ！なにせオレは写...........！｣
マダ｢...........｣
柱間｢......？…どした？｣
『(写輪眼......って言いたかったんだろうけど、まぁ言えるわけないよね〜)』
マダ｢イヤ………そうでもねーな…やっぱ｣
柱間｢何だぞ？…お前にしちゃやけに素直だな｣
マダ｢…だったら兄弟は死んでねェ。見守ることもできなかったくせに…何が......｣
マダ｢…何が......ｷﾞﾘｯ｣
柱間｢......｣
『......』
柱間｢もう兄弟はいねーのか？｣
マダ｢イヤ…一人だけ弟が残ってる｣
マダ｢その弟だけは何があろうとオレが守る！｣
柱間｢......｣
沈黙の後、柱間が大声で言う
柱間｢ここにオレ達の集落を作ろう！！｣
柱間｢その集落は、子供が殺し合わなくていいようにする！｣
柱間｢子供が強く大きくなるための学校を作る！個人の能力や力に合わせて任務を選べる！依頼レベルをちゃんと振り分けられる上役を作る、子供を激しい戦地へ送ったりしなくていい集落だ！｣
『フハッ笑。そんなバカなこと言ってんの、柱間くらいだよ〜』
マダ｢確かにな｣
柱間｢お前らはどうなんだよ！？｣
『私は…集落を作ったら、いつか争いのない平和な世を創りたい。殺し合いなんかない、平和な世界を......』
マダ｢ああ。その集落を作ったら今度こそ弟を......一望できるここから、しっかり見守ってやる…！｣
柱間｢ﾆｶｯ｣
マダ｢へへへ…ﾆｶｯ｣
『ハハッ』
3人は笑い合う
――そこが後、木ノ葉の里となる場所だった
そして、その誓いを立てた丘こそ、火影の顔岩が刻まれる場所であった――
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作者名：Mirai | 作成日時：2021年2月13日 23時
