呪いの王の器は最恐の忍【壱】

59話 ページ36

カカ「……が、ただの英雄じゃない…」


ナル「へーえー。じゃあ、どんな英雄達なんだってばよォ！」


カカ「…………」


ナル「ねえ！ねえ！」


『ナルト。少し黙れ』

ナル「んえ？」



カカ「任務中、殉職した英雄達だ」


ナル「じゅんしょく？？」


『任務中、死んだってことだよ』

ナル「！！！……………」


ナルトの表情がどんどん曇っていく



カカ「これは慰霊碑。この中には、オレの親友の名も刻まれている………」

『………(親友……)』


楓は、どこか懐かしそうに。そして、どこか悲しそうな表情をした



カカ「……お前ら！最後にもう一度だけチャンスをやる。ただし、昼からはもっと過酷なスズ取り合戦だ！」

カカ「挑戦したい奴だけ弁当を食え。ただし、ナルトには食わせるな」


ナル「え？！」


カカ「ルール破って一人昼飯食おうとしたバツだ。もし、食わせたりしたらそいつをその時点で試験失格にする」



カカ「ここではオレがルールだ。分かったな」


………


ナル「へっ！オレってば別にめしなんか食わなくたってへーきだっ…((ｷﾞｭﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ


…………」


サス「………ホラよ」

ナル・サク「「！！！」」


『お？』


サク「ちょ…ちょっとサスケ君、さっき先生が！！」

サス「大丈夫だ。今はアイツの気配はない。昼からは4人でスズを取りに行く」

※楓は合格したけど、一応もう1回やる設定！



サス「足でまといになられちゃ、こっちが困るからな」


サク「(サスケ君………)」


迷いに迷った末、サクラはナルトに弁当を差し出した

『これもやるよ』

ナル「！！(サクラちゃん…楓……)」


ナル「へへへ、ありがと……」



『ほら、口開けろ』


ナル「えっ？！も、もしかして、楓が食べさせて……？」

『だって両手使えねぇじゃん。さっさと食えよ』

ナル「んじゃ遠慮なく！あーー………ングっ？！」


すると、隣からサスケがナルトの口に箸をつっこんだ


『あり？どったのサスケ』


サス「オレがやる」

ナル「はぁ？！なんっでお前なんか……」

サス「とっとと食え」«ｽﾞﾎﾞｯ»

ナル「んがっ？！」



『(そんなにナルトに食べさせたかったのか…？)』←

60話→←58話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す