呪いの王の器は最恐の忍【壱】

55話 ページ32

『【術式順転・蒼】』


すると、楓を中心とした地面が抉られ、木々は全て壊れていく

楓の周りには大きなクレーターができた



カカ｢なっ…！？(なんだこれは？！これも血継限界だというのか…？！)｣


『カカシせんせーみーっけ♪』


楓は右手の拳にチャクラを纏わせた



『死にはしないよ、威力はちょっと弱めたからさ！！』


瞬身の術でカカシの目の前まで移動した。カカシはとっさにクナイを取ろうとしたが…



『【動くな】』


カカ｢ﾋﾞﾀｯ(なに？！体が…！！)｣


そして、カカシの腹を右手で殴る



『【逕庭拳】』



カカ｢ｸﾞﾊｯ!!｣


溝オチを殴られたが、カカシは上忍なので、耐えることができた



カカ｢(1度の打撃で二重の衝撃……これもまた厄介な術だな。これで威力を弱めたとなると…本来の強さはどうなんだ……)｣



«ﾁｬﾘﾝ»


カカ｢！！！｣


スズの音でハッと気がついたカカシは、自分の腰を見た


すると、スズが一つなくなっていた




『はいゲット〜♪』



カカ｢(あれだけ高度な術を出しても息切れ1つしないとは……。俺に隙を作らせなかったのもすごいな……こりゃ、将来大物になりそうだ)｣



カカ｢いや〜、参った参った｣

カカ｢見たことない術ばかりだったね〜。しかも印なしなんて｣


『術については、いくら担当上忍だからといっても教えないよ〜(呪術とバレたら面倒だ…)』


カカ｢そ。でも ま、これで楓の合格は決定だ｣


«ｼﾞﾘﾘﾘﾘﾘﾘ»


カカ｢さて…戻るぞ｣

『了解〜』

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