0-4 困惑アムネシア! ページ15
《〜図書室〜》
クロ「やはり、ない」
クロ「世界地図どころか、有史以来どこにも貴方達の出身地の名前は見当たりません」
クロ「貴方達、本当にそこから来たんですか?嘘をついてるんじゃないでしょうね?」
ユウ「嘘なんてついてないですよ!」
『焼き鳥にしてやろうかクソ烏』←
クロ「恐ろしいこと言わないで下さいよ!」←
クロ「こうなってくると、貴方達がなんらかのトラブルで別の惑星……」
クロ「あるいは"異世界"から招集された可能性が出てきましたね」
ユウ「異世界!?」
『マジかぁ…』
クロ「貴方達、ここへ来るときに持っていたものなどは?」
クロ「身分証明になるような、魔導車免許証とか靴の片方とか……見るからに手ぶらですけど」
ユウ「そういえば、財布もスマホもない……」
『あ、私学生証ある』
クロ「少し見せてもらっても?」
『ドーゾ』
Aはポケットに入ってた学生証を取り出して学園長に渡した
クロ「呪術高等専門学校……?」
『あー、私…"呪術師"だから』
クロ「呪術師……呪いを祓う仕事をする、あの呪術師ですか?」
『そーそー。なんだ、こっちの世界でも知ってんだね!』
『まあ、呪いのこととかについてはまた今度ね〜。今は疲れてるから説明んのダルいし』
ユウ「それに、Aは特級術師だもんね!!すっごい強くてカッコイイ!!」
『そーそー。私は特級術師………ん?ユウ、なんで私が特級だって知ってんの??まさか……』
警戒するような目で見た(A)。慌ててユウが弁解する
ユウ「あっ、ご、誤解誤解!!」
ユウ「え、えっとね、実は……」
……
『へぇ〜、私らの世界が漫画に……なんか面白いじゃん笑』
クロ「ふむ……同じニホンという所でも、次元が違うということですか」
『ま、そういうことだね〜』
クロ「困りましたねぇ」
クロ「魔法を使えない者をこの学園に置いておくわけにはいかない」
クロ「しかし、保護者に連絡もつかない無一文の若者を放り出すのは教育者として非常に胸が痛みます」
クロ「私、優しいので」
クロ「う〜ん……そうだ!」
クロ「学園内に、今は使われていない建物があります」
クロ「昔、寮として使われていた建物なので掃除すれば寝泊まりくらいできるはずです」
クロ「そこであれば、しばらく宿として貸し出して差し上げましょう!」
クロ「その間に、貴方達が元いた場所に帰れる方法を探るのです」
クロ「あ〜なんて優しいんでしょう私!教育者の檻ですね」
クロ「では善は急げです。寮へ向かいましょう。少し古いですが、趣のある建物ですよ」
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妖狐(プロフ) - 主人公の名前、なんで()ついてるんですか? (2021年1月23日 13時) (レス) id: 9d9b92a8ce (このIDを非表示/違反報告)
ほよぺい - 凄く面白いです!続きみたいなのってあるんですかね? (2021年1月22日 21時) (レス) id: 6534cc1921 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - 凄く面白いです!! (2021年1月12日 2時) (レス) id: 53cc08d6c4 (このIDを非表示/違反報告)
しー - 名前変換できないんですか? (2021年1月5日 20時) (レス) id: 155586b5fc (このIDを非表示/違反報告)
ネコマタさんのちょびひげ - 面白かったです!応援してますね( ゚Д゚)ゞ (2021年1月5日 19時) (レス) id: d3a88c7d37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Mirai | 作成日時:2021年1月1日 2時