好感度が見える念能力とかいらねぇんだが！？ II【H×H】

前の私みたい ページ17

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「もしよければ、この家で特訓してみませんか？」




ゼブロの提案で、A達は使用人の家に泊り、試しの門クリアに向けて特訓をすることになった。

しかし、話がまとまるまで……大変だった。

Aが開けた門から入れば、試しの門はクリアできるのだが、ゴンがどうしても嫌だと言って聞かない。

友達に会いに来ただけなのに試されるなんて、おかしい。だから、自分は侵入者でいい。

そう言って、クラピカやレオリオが何を言っても聞かなくて……




『ふふっ』




Aはつい、思い出し笑いをしてしまう。




『ゴンってば頑固なんだから』




西に傾き始めた満月が夜中のいい時間を告げる、そんな深夜の森に、少女のクスクス笑いと……可愛い鳴き声が響いた。




「きゃうん」

『あははっ、ミケも久しぶりだねー』




本能で判断しているのか、はたまたそれ以外か。

私が小さい頃から懐いているミケは、私が撫でるとすぐに甘えた声を出してきた。

こう見ると犬相応で、とっても可愛い。




『ミケも、私がいなくて寂しかったでしょ？』

「くぅん…」




ミケは心のない番犬。

そう割り切っているうちの家族は、誰もミケに愛情表現をしない。

愛情表現をしないからこそ、機械のような動物が生まれた。

しかし根は生き物。こうやって時間をかけてゆっくりと慣れさせれば、懐いてくれるのだ。




『…貴方、前の私みたい』




死んだような目も、懐けば甘えるのも、無慈悲な所も。

私はミケのふわふわとした毛並みに、顔を埋めた。


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久しぶりの少女→←別に手を抜いた訳じゃないのだけれど

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