”家族”はここに居るから【MHA×ワンピース】 (ページ8)

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カチリ、と、どこかの辻褄が合った音がした。

そうか。

あいつか。

あいつが、そういう能力者だったら。

記憶を書き換えれる(・・・・・・・・・)能力を持っていたら。

全てが解決する。

ショッピングモールで出会った時、忘れられていたという衝撃でよく聞いていなかったけれど確かにサッチが「彼女」と言っていた。見覚えのない、あの女がそうなのだろう。

そして、その女が、”１番隊副隊長”。

バカバカしくて笑えてくるわ。

「ふざけんなよオイ。

”１番隊副隊長”は、マルコの隣は、

私(・)の居場所だろうが」

断じてお前の居場所(もの)じゃない。

　

バチ、とあの女と目があった。

女の顔が歪んだのが見えた。

「ハ、隠せてねェぜ」

気づかれたら面倒だという雰囲気ダダ漏れ。

あの女の能力が記憶を書き換える能力だと断定はできない。
できないが、諸々の状況からそれに似た能力だということは確かだろう。みんなの”チヅル”に関する記憶をいじったことは確かだ。

どう解除させる？気絶させるか、殺すか、任意じゃないと解除できないのか。海楼石等の能力を強制的に封じるものはこの世には無い。…強いて言うなら相澤先生の能力だが、あいにくここには居ない。

いやどうするかは後で考えろ。

今は、全力であの女を殴ること。

それだけ考えればいいだろ。