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「黒霧、持ってこれるだけ持ってこい！！！」
近くにある違う施設に脳無をストックしていた。それを持ってくればこれくらいの人数差どうにでもなる。
…………なるけど、とても嫌な予感がする。
こいつらがこのアジトを突き止めただけで突っ込んでくるほど単細胞だとは思わないんだけど…？
弔に言われた黒霧が言いにくそうに言った。
「すみません、死柄木弔…所定の位置にある筈の脳無が……無い…！！」
思わず舌打ちをしそうになった。
だよな、やっぱそうだよなどこかもう一つくらいは押さえられてると思った…！
原因は合宿から戻ってきた脳無とか、攫ってきたヒーローとかそこらへんだろうか。
何にせよこのままだと不利なままだ。
「やはり君はまだまだ青二才だ、死柄木！」
「あ゛？」
「ヴィラン連合よ、君らは舐めすぎた。少年達の魂を、警察の弛まぬ捜査を、そして、我々の怒りを！！おいたが過ぎたな、ここで終わりだ死柄木弔！！」
「終わりだと…？ふざけるな、始まったばかりだ…！正義だの平和だの、あやふやなモンで蓋されたこの掃き溜めを、ブッ壊す……その為にフタを取り除く。仲間も集まり始めた…。ふざけるな、ここからなんだよ…………黒ぎ」
黒霧の体を赤い糸が通る直前に、黒霧を最小限のタイルで守る。
「…！？」
「は」
糸に見えたそれは……そういう能力を持ったヒーローだった。
最小限のタイルとはいえ他のヒーロー達もそこまで目は悪くない。
乗り込んできたヒーロー４人が目を見開いてこちらを見てきた。
「…ふはっ、イイ顔」
自分がヴィラン側だとバレていない有利はここで無くなった……けどどうせ自分に都合の良いことしか考えられない連中だ、「夜白君は操られているに違いない！」とかでしばらく時間稼ぎも出来るだろう。
「助かりました」
「ん、気にせんといて。向こうからこっちにお取り寄せができないならこっちから向こうは出来る？僕が偵察行ってこようか」
「夜白…少年……？何を…」
「オールマイト、あいつ…自分はヴィランだとか抜かしていやがる」
あら、爆豪君がバラしちゃった。
…いや、でもまだ半信半疑くらいだな。
「……何にせよ、捕まってるお前らは大人しくしといた方が身の為だぜ。引石健磁、迫圧紘、伊口秀一、渡我被身子、分倍河原仁。少ない情報と時間の中お巡りさんが夜なべして素性を突き止めたそうだ。わかるかね？もう逃げ場ァねぇって事よ。なァ死柄木弔、聞きてぇんだが…お前さんのボスはどこにいる？」
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夕憑紅(プロフ) - 悲しすぎます。辛いって思いました。主人公がんばれ！ (5月7日 13時) (
レス) @page18 id: 2500c6590e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんちょび | 作成日時：2024年3月4日 17時
