”家族”はここに居るから【MHA×ワンピース】 (ページ24)

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マスク野郎が部下を下がらせた。向こうに戦う気が無い事を確認してから、自分もタイルを解除。

弔が話そうとしていたのは、ミスターに撃たれて自分にも飛んできた弾。
ミスターの証言から”能力の使用を一時制限させる”系の力を持つ弾だろうと予測。能力者しか居ないようなこの世界で、ほぼ海楼石を使えるのはでかい。

「理を壊すんだ。オール･フォー･ワンは個性を奪い支配したと聞く。俺はそのやり方を少しブラッシュアップする。既に根は全国に張り巡らせている。少しずつ…少しずつ計画的に準備を進めている」
「へェ」
「…………いいだろう。協力してやる」

そこからは誰をマスク野郎共……ああ、組織名はシエハッサイカイだったか。油断すると名前忘れるな。漢字は…気が向いたら聞くのでいいか。とりあえず書くのは面倒そう。

話が逸れた。
ウチから誰をシエハッサイカイに出向させるかという話になった。
向こうが要求してきたのはトガちゃん、トゥワイス、それから黒霧。皆の能力は”変身”に”二倍””ワープ”…と、まァいい能力を持った人間ばかりで。

「動きは削ぐってか。そいつらはウチの要だ、そんなにやれるか」
「信頼を築こう。今はまだ遺恨を残している、こっちは計画の全貌を差し出したろう？次はそっちの番だ。君たちは仲間が大事なんだろう？」
「―――そうだね、家族は何より大切だ。…黒霧は今大事な案件を消費してて無理だけど、トガちゃんとトゥワイスは貸してあげるよ」
「…まぁいいだろ「ただし」…………何だ」
「僕もセットだ。トガちゃん、トゥワイス、それから自分の３人でなら……いいよね、弔？」
「…………ああ」

２人だけで行かせてなにか怪我でもさせようもんなら黙ってないぞ？

恐怖を植え付けたとはいえ、それを今もまだ引っ張ってるとは限らない。自分が見てないときに家族を傷つけられちゃたまらない。

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

「ってわけで、シエなんちゃらカイと協力する事になった」
「シエハッサイカイ」
「それ。…漢字どうやって書くんだろうね？」
「知らん。とりあえずそういうわけだ」
「な、んっ……ハッサイカイと協力するだって！？」

真っ先に反応したのはトゥワイス。想定内っちゃ想定内の反応だ。

トガちゃんとトゥワイスに今日からヤクザになってもらう事を伝えると、さらにトゥワイスが怒る。つまんねぇ冗談だ、と。

「冗談なんかじゃないよ。黒霧も持ってかれそうになったけど……代わりに自分も一緒に行くからさ」