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「少なくとも反省してる奴の表情じゃねェんだよ。開放されたらもうちょい暴れてあわよくば気に入らない私も殺してみようとか思ってる？思ってるよな、そんな簡単に心折れるような人間じゃねェだろお前。え？なァ、部下引き連れて私達を下につけるつもりで来たんだろうが、どうせ？
作戦通りに行く事があるかっての」
男ってこういう時便利よな。声をちょっと意識して低くするだけで凄みが出る。
……んん、おかげでやっと生意気な思考の中に芽生えたぞ。
”恐怖”。
「―――弔ァ、こいつらどうする？私的には全然殺しちゃってもいいと思うんだけど」
「あ？あー……今はいいや。言いたい事は全部お前が言ってくれたし」
「そう。…よかったなァ、私にボスに判断を任せるだけの理性があって。
次やったら問答無用で殺すから覚悟しとけ」
右手に刺しておいた短剣を抜いて、部下チャン達のタイルも消してあげる。
立ち上がって能力を使って怪我を再生させるマスク野郎。やっぱり再生系の能力なんだな。でも再生で人を弾き飛ばせるとは思えないから……轟君みたいなハイブリット型だろうか。
「…どうするか決めたら連絡くれ」
「『くれ』？くださいの間違いだろ」
電話番号を書いた紙を渡されて、それで奴らは帰っていった。
見聞色で十分離れたのを確認して。
「…………ミスター」
「んっ！？あ、ああ俺？何どうした？」
「そんなビビらんくてもいいよ。体になにか異変とかある？」
「異変？」
「今じゃない、あいつらが来てから、こう……体を動かしにくいとか、気分が悪いとか…能力が使えないとか」
「…あ」
「能力、使えなかったんだな」
自分が扉を蹴り壊して入ったときにミスターはマスク野郎を能力で”圧縮”しようとしたらしい。ただ
そして、あのまま自分がマスク野郎の腕を斬り落としていなければ覇気で見た未来の通りにミスターの腕は飛ばされていた。
「……んじゃ、こりゃ能力を封じる系の弾か何かかな。今は？使える？…マグ姉”圧縮”してみてよ、どっちにせよ埋葬しないといけない」
「ああ……そう、だったな」
パシュン、とマグ姉の体とその周辺の地面が”圧縮”された。
…能力は戻っているっぽいな。永遠に能力が使えないとかではなさそうで、そこは安心したが。
マグ姉の家族には…もう頭も上がらないほど申し訳ないけど、このまま埋葬するしかないんだよな。どこに住んでいるのかを知らないから。
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夕憑紅(プロフ) - 悲しすぎます。辛いって思いました。主人公がんばれ！ (5月7日 13時) (
レス) @page18 id: 2500c6590e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんちょび | 作成日時：2024年3月4日 17時
