”家族”はここに居るから【MHA×ワンピース】 (ページ16)

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あの戦いで、結局先生はオールマイトにやられた。

ただ、オールマイトももう戦えない。ＵＳＪの時にチラ見した骸骨姿、あれが能力を使っていない時の姿だったらしく、またあの戦いで能力を全て使い切ってしまった……とか、なんとか。

とにかく”平和の象徴”は折れた。

それから数日、先生に飛ばされた新しい拠点にもそこそこ慣れた、ので。

雄英のすぐ近くにもっていたアパートに荷物を取りに戻ってきた。ヴィラン連合っつっても金はあんましないから、リサイクルできる所はリサイクルしていかないといけない。
つっても冷蔵庫あたりは自分じゃ持ち帰る事はできないからね。

「協力ありがと、ミスター」
「いやー、そこらへんは全然平気なんだけどね。あまりにも雄英が近すぎておじさんドキドキしちゃうよ」
「朝４時だよ？起きてる人の方がレアだよ」
「そうだけどね？」

隣の部屋がイレイザーヘッドっていう不安はあるけど、現在時刻午前４時だから。流石に……とか言うとフラグになりそうだから言わんけど。

とりあえず部屋に入る時は出会わなかった。

「……うっし」

冷蔵庫と電子レンジと扇風機とクーラーと室外機と掃除機と洗濯機と…………機械系統は全部ミスターに持ってもらったし、服も着回しできるくらいには持った。

「じゃ、一応見てくるから。隠れてて」
「あいよ」

ドアにはりついて外の音を聞く。……足音、ナシ。
ガチャ、とドアを開く。

「うぉっ」
「…ぁ、」

い、

ざ、わ、

「失礼しまし「待て！」」

扉を閉める直前に足を挟まれた。

「いやはやあんた忍者ですか足音しなかったんだけど…！？」
「パトロール帰りでな、電柱の上から跳んだ…………夜白、お前」
「いやァ何も聞きたくないねここには荷物取りに帰ってきただけだから」
「今までどこに」
「ほらこんな夜遅くに騒いでたら近所迷惑ってもんでしょ足引っ込めろや」
「…………」
「そっちだって明日朝早いんでしょうどうせだったらンむぐ！？」

顎を掴まれて無理やり目を合わせられた。目ェ赤い……能力使ってんのか。なんで？
もしかして洗脳解こうとか？

「……お前、連合側なんだな？」
「うんそうだよ。…信じたくないらしい人しか居なかったから……あんたが１番乗りだよ、おめでとう」
「家族を探すのはどうするつもりだ。お前の目標で目的だろうが」
「ン？ああまあ、確かにかぞくを探してたけど。彼らはね、どうやら私の事を忘れているらしかったから。弔達が、今の家族だよ」