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「そっちにつきっきりでいいのかい？」
お、ナイスタイミングで吹き飛ばすね先生。
彼らが自分が探していた家族だとは知らない筈だけど…雰囲気で察してくれたんだな。とても助かる。どっかのしつこいナンバーワンヒーローとはまるで違うね。
で、自分はこっちだ。
少し顔をしかめてマルコが見てくる。その後ろで心配そうに皆を見渡すあの女。……顔がいちいちムカつくな、「私は皆を心配してるよ」ってか。
「マルコ…」
「大丈夫だよい、あいつはどうやらお前を狙ってるらしいからな。むしろやりやすい」
「…………つっても、気になるのが…」
「覇気・六式使い…だな」
「あれ、覇気も使ってた？」
「少なくとも俺の蹴りは武装色纏った腕でガードされたよい」
たかが１５年しか生きてないけど、この世界で覇気使ってる人は見たことが無いしな。
これで逆になんで自分が家族だと気づかないのかが不思議なんだけど。全ての原因はあいつなんだろうけど。
「…覚えてないんだね、みんな」
「あ？」
「まァその女をどうにかしないとどうにもならないってのはわかってるから、今は何も言わないけど」
「……？？アイリになにかあんのか」
「聞いちゃだめだよ、みんな！敵の言うことだよ！」
「ハハ、よく言う」
攻め方を変えよう。
先生に負担をかけないようにしないといけないから…早めに決着つけたいね。
刃物の形にしたタイルを３つ形成。皆の方へ飛ばす。
「っ……待てよい！！」
「…？」
何だ、急に。
……ってか…これ止めなくてもよかった奴だなァ？敵の待てもちゃんと待ってあげる人間みたいになってしまった。
言う事も……大体想像つくし。
「お前、誰だ」
………………。
ほらやっぱり。
「前世があるだろ、お前さ。どこの誰か教えてくんないかなーって。四皇の海賊団ったって、そんな理由もなくとって食ったりしねェから」
「みんなっ、」
「大丈夫だってアイリ。向こうも止まってくれたしな」
…誰か見聞色であの女の思考読んでみないのかな。
”あいつにバラされたらまずい”で頭の中いっぱいだぜ？時々こっちを睨んでくるし。
「誰かと聞かれたら……『あんたらに忘れられた人だよ』としか言いようが無いんだけど」
「忘れられ…？」
「マルコ」
「いや……戦って死んだ奴も含めて、あんな奴は居なかった気がするんだがなァ…」
「…だから、今、何を言っても、意味がないって言ったでしょう」
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夕憑紅(プロフ) - 悲しすぎます。辛いって思いました。主人公がんばれ！ (5月7日 13時) (
レス) @page18 id: 2500c6590e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんちょび | 作成日時：2024年3月4日 17時
