伍拾 ページ8
梓「おかえり皆！お疲れ様！」
元気のいい主の声が門を潜った途端、第一部隊の耳に入る。
…いつからだっけ、主の何時も通りの声を聞いて…今日も無事だった、って安心するようになったのって…。
「ただいま」
口々に返事を返す彼らを横目に靴を脱ぎ、主の後ろでそわそわとしていたらしい三条の兄方達に小さく笑う。「おかえり」「ただいま」…今、一番好きな言葉だ。
…こんなに幸せな日々が、続けばいいのに。
鶴「おお、帰ったかA！どれ、お前にまじっくとやらを見せてやろう。驚くぞ！」
光「ごめんね、鶴さんが主のすまほで見つけたらしくて。ずっとこんな感じなんだ」
「そう…でも…まじっく、見たい」
梓「はぅあっ！興味津々なAくん可愛いッ…！」
まじっく、というやつに興味を引かれて鶴丸と光忠の方へ寄っていくとすぐ横で胸を押さえて崩れ落ちた主。途端に一兄がその光景を遮るように立ちふさがってきて…驚いた。
一「あちらの広間に行きましょうね」
「…後で報告に行くからね…主」
梓「うん待ってるよ！！！」
ちょっと扱いが…っていつもだけど、何となく戦果を伝えに行くことを告げて、あとは鶴丸の手元に視線を固定しながら広間へと足を進めた。
鶴「ほらっ！どうだ、驚いたか！」
若干ぎこちない動きで披露されたまじっく。無事に成功したようで、さっきまで二枚だった硬貨が三枚に増えた。
いつの間にか一緒に見ていた蛍と一緒に驚きに軽く目を瞠目すると、満足げに笑った鶴丸とほほえましそうに見守る光忠。
蛍「すごーい」
「凄い…どうやるの」
鶴「ふっふっふ、これはだな「指先でこすったら三枚に見えんだな。あとは手の中にもう一枚仕込めば完成だぜ」日本号お前…」
お酒臭いにおいが後ろからして、お姉さんの方か槍さんの方かと振り返ると案の定、槍さんの方だった。あっさりばらされたことに不満がないわけでもないけど…まあ、すっきりはした…。
蛍もなるほど、と頷いているが、鶴丸はいいところをとられてがっくりしていた。
そんな様子を飄々と笑ってまた手に持ったお酒を豪快に空ける日本号。一度出陣をともにしたことがあったけど、おっきい怪我もお酒飲んどきゃで治るって豪語していて、ちょっと意味が分からなかったのはいい思い出…。
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音琥(プロフ) - 面白いです！！！あの、よければ、何ですが・・・僕が書いてる作品に、アドバイスとかいただけないでしょうか、（） (2019年8月22日 16時) (
レス) id: 13c9a9eef6 (このIDを非表示/違反報告)
苺花 - スッゴく！おもしろいです！これからも楽しみにしています！お体にお気をつけて更新頑張ってください！(*'▽'*) (2017年11月8日 17時) (レス) id: 874c46c86b (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ - 質問なんですが、５３話の後藤十四郎は後藤藤四郎じゃないですか？？？ (2017年4月4日 15時) (レス) id: 2ee3afae63 (このIDを非表示/違反報告)
たいやき。 - どうも！何周もしてる暇なやつです(｀・ω・´)何周しても、面白すぎです。ショタじゃなくてすんませんが、応援してますよー！ (2017年3月21日 20時) (レス) id: c11d58bfc8 (このIDを非表示/違反報告)
サキ(プロフ) - ありがとうございます！更新されてて嬉しいです！ (2017年3月11日 20時) (レス) id: b86fcfd3c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ムラビトJ | 作成日時：2016年4月15日 14時
