肆拾陸 ページ3
役人「梓様がいらっしゃいました！！共の刀剣は黒雨A！」
何も持たず、腰に使い慣れた刀を携えたままゲートをくぐって着いた先。
見たことのない四角くて縦に長い建物が沢山あった。変な形の箱が黒い道の上を動いていて驚いた。
何やら物々しい建物の入り口を主の後ろを歩いてついていくと、黒スーツの男が僕たちの方を見て黒い箱に話しかけた。
こんな状況なのに、面白い。
役人「こちらへどうぞ、他の皆さんも集まりつつあります。」
案内された先、そこは見慣れた襖に畳の部屋だった。そこには色んな人がいて。主が部屋に入るやいなやそれぞれが挨拶をし始めた。
？「アズちゃんお久〜」
？「梓さん黒雨くん顕現してんスか！？いいなー、ウチぜんっぜん来てくんなくて」
梓「お久ー、ははは、これを機に私を見習いたまえよ。執念嘗めんな」
ここにいる審神者は全員べてらん、というヤツだと聞いた。だからか皆親しそうだ。
ここにいる刀剣も絶対強いわー…練度の違いが伝わるわー…
一人、遠い目で主の背中をぼんやりとみていると、不意に近づいて来た気配。
役人「お待たせいたしました、審神者様方。」
その言葉とともに入ってきた黒スーツ。紙の束をそれぞれに配り始め、僕も手渡された。
役人が据わった審神者達の中心に立つと、先程のふざけた雰囲気はあっという間に霧散し生真面目な表情で居住まいをただす主。
役人「早速ですが…今回お呼び立てしたのは皆様もある程度ご存知の不可解な事態に関してです。」
役人「原因は分かりません。報告を受け、本丸が消された現場に赴きましたが何の痕跡も残っていませんでした。ただ…一つだけ大きな手がかりが」
資料を見てください、と淡々を言葉を紡ぐ黒スーツ。示された場所を開き、紙に目を落とした瞬間そこに貼り付けられていた数枚の写真に全身が総毛だった。
役人「黒い着流し、鬼の仮面。手には銀製の煙管を持った男。この人物が本丸が消える直前に必ずその本丸に現れている。」
審神者1「…何が目的かは分かんねッスけど、着ている物からして明らかに現世の人間じゃねーな」
腕を組んで呻る審神者。当たり前だ。この人は現世の人間じゃない…そうであるはずがない。
主も難しそうな顔をして黙り込んだ。
あくまで護衛、基本口を挟めない刀剣たちは心配そうに視線をそれぞれの主に向けるだけ。
沈黙がその場を支配した。
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音琥(プロフ) - 面白いです！！！あの、よければ、何ですが・・・僕が書いてる作品に、アドバイスとかいただけないでしょうか、（） (2019年8月22日 16時) (
レス) id: 13c9a9eef6 (このIDを非表示/違反報告)
苺花 - スッゴく！おもしろいです！これからも楽しみにしています！お体にお気をつけて更新頑張ってください！(*'▽'*) (2017年11月8日 17時) (レス) id: 874c46c86b (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ - 質問なんですが、５３話の後藤十四郎は後藤藤四郎じゃないですか？？？ (2017年4月4日 15時) (レス) id: 2ee3afae63 (このIDを非表示/違反報告)
たいやき。 - どうも！何周もしてる暇なやつです(｀・ω・´)何周しても、面白すぎです。ショタじゃなくてすんませんが、応援してますよー！ (2017年3月21日 20時) (レス) id: c11d58bfc8 (このIDを非表示/違反報告)
サキ(プロフ) - ありがとうございます！更新されてて嬉しいです！ (2017年3月11日 20時) (レス) id: b86fcfd3c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ムラビトJ | 作成日時：2016年4月15日 14時
