弐拾陸 ページ29
見たところ、既に相当量血を流してしまっている状態。Aくんの状態は、凄く危ない。
長「主、落ち着いてください。貴女が取り乱すと皆が不安になります」
長谷部のその言葉に少し我に返り、懸命に気持ちを落ち着かせる
落ち着け自分。Aくんはまだ折れるほど酷い状態じゃない。手当てすればまだ助かる。落ち着け。
そう言い聞かせ、深呼吸を一つ。……よし
「長谷部くん手入れ部屋の準備!太郎くんは皆にこの事を知らせておいて。行方不明になったって騒がれても大変だから」
長「主命とあらば」
太「承知しました」
さすが機動オバケと呼ばれるだけあって素早く手入れ部屋へ向かった長谷部くんを見送り、太郎くんからAくんを受け取る
「……軽っ」
女の私でも持ち上げられる重さってどうよ、Aくん…
それから数分後、簡易的な止血を施していると準備が出来たと知らせに来た長谷部くんにAくんを頼み、やや小走りで手入れ部屋へと向かう
既に手入れ部屋の前には刀剣男士が何人か集まっていた。
獅「主、A大丈夫なのか!?」
「何とか。今から手入れに篭るから皆に気にせずちゃんとご飯とか食べとくように言っておいて」
わかった。と悔しそうに顔を歪めた獅子王くん。今回隊長として行き、新人の怪我に気付けなかったのがやるせなくなったんだろう…と私は察する。
獅子王くんのことは後でめっちゃわちわちゃしてやろうではないか。
兎に角今はAくんを治さないことには何も始まらない
手入れ部屋には何時もの可愛らしい妖精が準備万端、張り切って待ち構えていた。その様子に緊張が少し抜けるぐらい和みまくる。
「この子を治すの手伝ってくれる?」
妖精「!!((コクコク」
首を勢いよく縦に振りせっせと動き始めた妖精達を横目に部屋の中心に敷かれた柔らかい布団にAくんをそっと寝かせ、本体を台の上に配置した
「はぁ…目覚ましたら、聞きたいこと色々あるからね。」
静かに霊力を手にこめ、Aくんの怪我に比例して傷ついた本体にその手を翳した____
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S属性(プロフ) - 死の歌姫さん» ありがとうございます。うんうん、そうなんですよねー!って言おうとしたら普通に私間違ってますねwww訂正しておきます、ありがとうございました!末っ子が一番じじくさい… (2017年2月2日 15時) (レス) id: 3a9dd83b50 (このIDを非表示/違反報告)
死の歌姫(プロフ) - 面白かったです。ついでなんですが、三条って上から順に今剣→岩融→石切丸→小狐丸→三日月宗近と三日月宗近が末っ子なんですよ〜知ってたらすみません((。´・ω・)。´_ _))ペコリ (2017年1月28日 22時) (レス) id: 899b6de441 (このIDを非表示/違反報告)
S属性(プロフ) - ゆんさん» ありがとうございます!勿論です、是非ともよろしくお願い致します┏○┓ (2016年4月20日 23時) (レス) id: 1ee0656f75 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - とても面白いです!あの、イメ画描かせていただいてもよろしいでしょうか? (2016年4月20日 19時) (レス) id: af8712b618 (このIDを非表示/違反報告)
S属性(プロフ) - 叶さん» 更新遅くてごめんなさい、続きを…ハッスルして書きますね!!!少々お待ちを! (2016年4月15日 13時) (レス) id: 57bc8f6026 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ムラビトJ | 作成日時:2015年8月14日 23時