三条、唯一の失敗作と謳われた刀［刀剣乱舞×男主］

伍 ページ6

「じゃあ戻ろっか。」と言う言葉に従い、また広い屋敷を歩く


今迄の案内でなんとなくわかったけど大広間って本丸のど真ん中にあるんだね。


だから中心に向かって歩けば嫌でも着くと。


加「そういえばさっき君妖刀？とか言ってたけど正直違いってなんなの？」


全然わかんないんだけど。と俺を眺めながら言われる


「……妖刀というか僕の場合は。一言で言えば闇の具現化。人を斬るのではなく、確実に殺すことしか知らない。欲にまみれた醜い刀、だよ」


だから失敗作なんだ。


幾つもの三条組のような凄く綺麗な刀を生み出してきた主。


……そんな主が妖刀を生み出したなんて、失敗でしかないでしょ？


「仕方ない。それでも僕は使って貰えてる。殺すことしか知らなくとも。」


自分に暗示をかけるようにゆっくりと呟いた


安「…刀なんて敵の首落としてナンボでしょ」


「確かに、そーだね」


……多分僕と貴方じゃ、斬る対象が違うと思うけど


暗い雰囲気が嫌でへらりと笑い、納得してみせる


「あ、着いた。」


いつの間にか目の前にはこの本丸で唯一見慣れた襖


加「主ー！！俺ちゃんと案内してきたよ！！」


加州の元気な声と共に皆の中へ戻って行った

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