＃ ページ29
Kouji said
両手に看病道具を持ってそーっとドアを開けてベッドに近づく
少し辛そうな顔をして寝ている目黒
道具一式をテーブルに置いて振り返ると少しの物音で起きてしまったみたいで眠たそうな目がこちらを向いていた
「康二くん…？」
「そうやで。どう？まだしんどいよな？」
「んーちょっとまだ熱いかも」
「ちょっと水枕変えるな？頭動かすで」
少し重たい頭を丁寧に持ち上げて枕を交換してやるとパッと腕を掴まれた
「っちょ、なによビックリすんなー。どうしたん？」
「康二くんの匂い落ち着く…」
そう言って腕を抱えられるから少し照れてしまう
あれ、こんなに素直に甘える人やったっけ…
と思いつつまだ熱を持つ体に大丈夫かと心配になる
「めぐきゅん？いったん熱はかってもいい？」
「んー」
「まだしんどいやろ？ほら、冷えピタも貼り直したいし…だから腕離して？」
「俺このまま寝れる…」
なんて言って本当に寝だすから身動きも取れずそのまま寝かせてやった
なんとか動く片手でぬるくなった冷えピタをはがしてやり、おでこに張り付く前髪をそっとよけてやると本当に幸せそうな顔で眠るから、起きるまでこのままじっとしといてあげることにした
．
．
いつまでたっても帰ってこない俺を心配した阿部くんが部屋を覗きにきてふふっと笑われた
「なんか目黒って高熱出すと甘えるんだね」
「阿部くんにも甘えてました？」
「俺の手が冷たいって顔に当てて嬉しそうな顔してた」
「なんか、甘えられてんの嬉しいけどらしくないですよね」
「うーん、そんだけしんどいのかなって心配になるね」
そんなことを二人で話しているとまた目黒が目を覚ました
「おはよう目黒、調子どう？」
「いや、まだダルいっす…」
「館さんがお雑炊作ってくれてるけど食べれそう？」
「少しだけなら…」
「分かった伝えてくるね」
完全に目が覚めた目黒に熱を計らせると38.0で昨日から少しは下がったみたいだけどまだまだ高い熱に安心は出来ない
「ごめん康二くん、ずっと腕掴んだままだったね」
「ええよこれぐらい。たまには甘えてくれた方が俺も嬉しい」
「じゃあ今日はめっちゃ甘えよ…」
なんてボソッと呟くから顔が真っ赤になってしまう
ホンマに慣れてなさすぎてこっちが恥ずかしい！！
でも今日は目黒のためにお兄ちゃんになってあげようと決めた
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りんご - 気長に待ちます笑お願いします!! (2019年9月26日 21時) (
レス) id: 171b6d2771 (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - りんごさん» こちらこそリクエストありがとうございました！もう1つのリクエストも書けたら書こうと思ってますのでまた気長にお待ちください(^^) (2019年9月26日 21時) (レス) id: 53dfa33f13 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 俺らを信じて、本当にいいお話で好きです!!更新ありがとうございます、頑張ってください!! (2019年9月26日 21時) (レス) id: 171b6d2771 (このIDを非表示/違反報告)
海樹(プロフ) - nbさんメインのお話嬉しいです！ 続き楽しみにしています！ (2019年9月26日 19時) (レス) id: 0a9b62f6e0 (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー(プロフ) - 初めまして！いつも楽しく読ませていただいています！リクエストお願いします。もともと体調が悪かったラウールがふっかと康二と目黒とエレベーターに長時間閉じ込められてしまい、残りのメンバーは外から助けようと試みるお話が読みたいです。是非宜しくお願いします。 (2019年8月28日 15時) (レス) id: c0eca5b3ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優 | 作成日時：2019年7月27日 18時
