＃ ページ17
MIYADATE said
阿部を車に乗せて病院へ向かう
後もう直ぐだというところで急に車が進まなくなった
「なに、渋滞？？」
「事故で塞がれてるっぽい、抜けるに抜けだせないな…」
翔太と照の会話に耳を傾けていると、隣に座る阿部がもぞもぞと動き出した
「阿部…？大丈夫？」
「ん……きつい……っ」
顔を真っ赤にしながら荒い呼吸を繰り返す姿に胸が痛む
「翔太、下道でいいから進んでやってほしい。阿部ちょっときつそう」
「いや、俺もそうしたいんだけど次の信号までいかないと降りるにおりれないんだよね」
「舘さん、リクライニング倒してあげたら？座ってんのがきついのかも」
どうにかして楽な体制にしようと手を施していると腕をぎゅっとつかまれる
「ん？きついよな…今楽にするから」
「だてさっ…もうむりっ……」
そういって目から一筋の涙が流れ落ちる
異常な熱を出して、しかも狭い車内に拘束されて精神的にも辛いのだろう
でも阿部が泣く姿なんて久しぶりすぎてちょっと戸惑ってしまう
「大丈夫だから、ね？なんかあったら俺らがなんでもするから安心して」
そう言って安心するようにと、手をギュッと握ってやると弱い力で握り返してくれた
助手席に座る照がティッシュを差し出してくれたのを受け取る
「阿部、もうちょっと頑張って？あと少しで病院つくから。最悪進まなかったら俺らがおんぶして連れて行くから」
任せろ！と言わんばかりのドヤ顔で宣言するし、翔太が小声でおんぶは無理や…と呟くもんだから
思わず阿部と顔を見合わせて笑ってしまう。
この危機的状況を和ませようとした二人に心があったかくなる
あの後何とか下道で病院にたどり着いて、無事診察を受けることができた
点滴を打ってもらう阿部の顔色を見るとだいぶ良くなっていて3人でホッと胸をなでおろす
「阿部ちゃんが弱ってるとこ久しぶりに見たかも」
「確かに、康二達が入ってきてからなんて一度もないね」
「前は照と阿部ちゃんが末っ子だったのにな」
「俺末っ子って感じじゃねぇし」
「そういう素直じゃないところが末っ子っぽいんだよ」
「なんか翔太腹立つ笑」
「ほら阿部起きちゃうから静かにしてて」
「照のせいで怒られた」 「なんでだよ」
いつまでも言い合う二人に苦笑いしつつ、歳なんて関係なく頼り、頼られる関係でいたいな
と思った
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りんご - 気長に待ちます笑お願いします!! (2019年9月26日 21時) (
レス) id: 171b6d2771 (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - りんごさん» こちらこそリクエストありがとうございました！もう1つのリクエストも書けたら書こうと思ってますのでまた気長にお待ちください(^^) (2019年9月26日 21時) (レス) id: 53dfa33f13 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 俺らを信じて、本当にいいお話で好きです!!更新ありがとうございます、頑張ってください!! (2019年9月26日 21時) (レス) id: 171b6d2771 (このIDを非表示/違反報告)
海樹(プロフ) - nbさんメインのお話嬉しいです！ 続き楽しみにしています！ (2019年9月26日 19時) (レス) id: 0a9b62f6e0 (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー(プロフ) - 初めまして！いつも楽しく読ませていただいています！リクエストお願いします。もともと体調が悪かったラウールがふっかと康二と目黒とエレベーターに長時間閉じ込められてしまい、残りのメンバーは外から助けようと試みるお話が読みたいです。是非宜しくお願いします。 (2019年8月28日 15時) (レス) id: c0eca5b3ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優 | 作成日時：2019年7月27日 18時
