私の修行はイタリアで？！ Part6 (ページ6)

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†修行237 ページ6

*

ﾂﾅ「ちょっと待てよ」

ボンゴレファミリーボス、沢田綱吉が
部屋を出ていこうとする私に声をかけた。

その声はいつもの沢田綱吉の声ではなく
冷酷で冷たい声だった。

何を言ってくるのだろう…
" 二度と顔を見せるな " とか…かな。

私は覚悟を決め、
ドアノブにかけていた手をおろした。

ﾂﾅ「……居ないんだ」

貴方「は？」

沢田綱吉は自分の拳をギュッと握りしめて
私に向き直ってきた。

ﾂﾅ「君以外に…風の守護者に相応しい人
なんている訳ないじゃないか…！」

貴方「そんなのボンゴレの力を使えばすぐn」

ﾂﾅ「そういう問題じゃないだろ？！」

貴方「？！」

沢田綱吉から向けられた視線は
驚く程真っ直ぐで忠実な目だった。

ﾂﾅ「君は僕達の仲間なんだ！
僕らボンゴレの…宝なんだ！」

貴方「？！」

仲間…

ﾂﾅ「サタンだかエンブレイスだか
分かんないけど、
黒紫さんは黒紫さんなんだよ！」

貴方「私は…私…？」

ﾂﾅ「俺は友達が…仲間が傷ついているのを
野放しにはできない！」

仲間…

貴方「……仲間…なの？私は…」

ﾂﾅ「仲間だよ！たとえ何度裏切っても…
黒紫さんはずっと…ずっと仲間なんだよ！」

貴方「いいの…？甘えても…」

ﾂﾅ「いいんだって！
甘えて…頼って…信じていいんだって！」

私は…いい仲間を持ったな…

もう…

1人じゃないんだ…

貴方「ありがとう……ありがとう…！」

私は "ありがとう" と繰り返しながら
その場に泣き崩れた。