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向かった玄関。
そこにはやはりAがいて。
ベク「A！」
大好きなその名前を呼べば顔を上げるA。
それとほぼ同時。
ベク「こんなに冷えて……大丈夫か？」
包んだ両頬は凍ったように冷たくて。
俺の持ってる体温が少しでもAに移るように、そんな思いを込めて。
それでもやはり病み上がり。
咳がしたくなって、顔を背けてｺﾞﾎｺﾞﾎと吐き出していると
A「び、ビョン上官こそ冷えちゃいますよ！早く中に入ってください！」
焦ったような声と、俺の胸に押し付けられるビニール袋。
薬の袋にしては大きい。
Aはどんだけ薬を買ったんだ。
ベク「……Aも来い。」
名前で呼ぶ。
今は“ベッキョンさん”だよって思いを込めて。
かと言って命令口調になっている辺り、上官が抜けきってないと言えば頷かざるを得ないが。
Aの手から袋を奪い取って、その細い手首を引く。
相変わらず細い。
エレベーターを呼ぶボタンを押してAの方を見ると
A「……」
なんだか少し気恥ずかしそうなAは俯いていて。
……なんなんだよ。
さっきはエレベーターを待つ時間が焦れったかったけど、今は緊張するんだけど。
ベク「……」
エレベーターのドアのガラス部分に自分の顔が映ってしまう気がして、赤くなりそうな顔を隠すために俺も俯く＿＿＿＿と
A「わ！」
ベク「！」
Aの頭にｺﾂﾝ､と顎がぶつかる。
うわあ！！
少し触れただけで馬鹿みたいに鳴り出す心臓。
……つーか。
ベク「なにその雪だるまみたいな格好」
A「へ？」
顔を上げたA。
うお、距離が近い。
てかその上目遣いやめろ。
心だけじゃなくて頭までやられそうになる。
……嘘、もうやられてる。
Aは超大きいモコモコしたジャンバーに身を包んでいて。
一言で言うとあれだ。
超かわいい。抱きしめてぇ。
A「このジャンバーはテミンのです。」
ベク「はぁ？」
まあ、明らか男物だしそうだと思ったけど。
やっぱりイライラする。
開いたエレベーター。
相変わらず掴んでいたAの手首を引っ張った＿＿＿＿ついでに。
A「！」
ベク「……ちょっとだけ、寒いから。」
堪えきれない思いが先行して、ｷﾞｭｯとその体を抱きしめた。
閉まったエレベーターの扉に反射した自分の顔は真っ赤だった。
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まゅら☆(プロフ) - 本当に大好きなお話なので続きが読みたいです…よろしくお願いします(>_<) (2019年8月30日 3時) (
レス) id: ee5d4b56cf (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - この小説大好きなので更新お願いします (2019年4月15日 6時) (レス) id: 312093fa53 (このIDを非表示/違反報告)
ジミン党(プロフ) - もおおおおおおう！大好きだから更新して欲しいいいいいい今までで一番小説でこんな笑いましたw更新お願いしたい。 (2019年1月8日 0時) (レス) id: 8cd546efbf (このIDを非表示/違反報告)
黒糖とオレンジ(プロフ) - 続きめっちゃ気になってます！ 更新お願いします！！！！！！｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ (2018年11月7日 20時) (レス) id: f2411662d9 (このIDを非表示/違反報告)
まほ(プロフ) - このお話、ホントにホントに大好きです!!!! 図々しいかも知れませんが、続きがとても読みたいです!!!! 更新お願いしますm(_ _)m (2018年10月9日 1時) (レス) id: cb99672434 (このIDを非表示/違反報告)
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